読みたいと思っていたけれどチャンスを逃していた漫画です。
ちょうど藤井四段のニュースをやっていて、その流れで入手してみました。
あらすじ
渡辺明は将棋棋士。ぬいぐるみが好きで、漫画が好き。頭はいいけれど将棋以外の情報がなかなか頭に入らない。そんな独特な彼を、妻の視点から楽しく描いたコミックエッセイ。
めちゃくちゃ頭のいいオタク
どう見ても渡辺棋士の性格が「オタク」そのもので笑いました。
美容院が苦手だったり、きらきらしい洋服屋が苦手だったり、身なりに興味がなかったり、そして漫画やぬいぐるみなど空想やファンタジックなものが好き。思い当る部分がありすぎます。
この人はめちゃくちゃ頭のいいオタクなのでは……?
おじさんがぬいぐるみと会話しているのはなんだか和むけれど、際限なく増えていくのであれば、奥さんの心労も理解できてしまいます。増やすのはほどほどにしてあげてほしいです。
そして本人がそれほどぬいぐるみが好きであることを恥ずかしいと思っていないところが好きです。堂々としてくれた方がこちらとしても面白いです。
棋士の日常は非日常
普段あまり聞く機会のない、棋士の生活を見ることができて面白かったです。
「週休5日、家にいることが多い」って主婦としては嫌でしょうね~。一人になれる時間がないし、気を遣わないといけないので。
対局に遅刻すると持ち時間を減らされる、というのもここで初めて知りました。そりゃ遅刻せずに頑張って行きますよね。
巻末に載っている対談で「戦いのだいたいの流れを決めていく」という話が興味深かったです。計画を立てて戦うこともあるんですね。それでも不測の事態は起きるみたいなんですが。
どれも聞いたことのない話ばかりで知的好奇心が満たされました。
まとめ
知らない職業のことを知れて面白かったです。
藤井四段のおかげで将棋に注目が集まっている今、この本もキャンペーンとかやったら売れるのでは?