ブックワームのひとりごと

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殺人事件の遺族の実録が心に痛い―今田たま『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』感想【AmazonPrimeリーディング】

 

家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録 (ぶんか社コミックス)

今日の更新は、今田たま『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』です。

これも今はPrimeリーディングから外れてるみたいですね。DLしてから時間を置いて読むことが多いから……。

 

あらすじ

継父ととも平穏な暮らしをしていた著者。しかしパチンコ店主だった父が、強盗に殺されたことから生活は一変する。悲しみのあまり体調を崩し、犯人を恨む毎日。そんな中、犯人が逮捕され……。

 

「殺された」を受容するということ

警察が被害者遺族のカウンセリングを行っていることは知らなかったです。いろいろなシステムがあるんですね。

「警察にはよくしてもらった」と著者が繰り返すあたり、ちゃんと仕事をしている警察官もいっぱいいるんだな……としみじみ思いました。不祥事が取り上げられることが多いから、忘れがちなんですが。

 

周囲の人が前を向き始める中、自分だけが父の死を受け入れられず、周りとのギャップに悩むところは苦しかったです。どちらかが間違っているとかではないんですが、受容にかかる時間と言うのは人それぞれなんですよね。

ストレスで体調を崩し仕事を数か月休んだら、クビにされるくだりもつらかったです。こういう体調不良は、周りの理解を得られないものです。せめて仕事に復帰できたら、少し変わったのでしょうけれど。

 

私は遺族の気持ちをなんでも尊重すべきという人ではないけれど、遺族はこういうことを考え、苦しみ、必死で生きているのだなということを気づかされる漫画でした。

殺人は、本人だけではなく、周囲の人の人生をもめちゃくちゃにしてしまいます。改めて罪の重みを感じるとともに、犯罪被害者家族の苦しみについて知ることができてよかったです。

 

まとめ

面白い、というタイプの本ではないですが、犯罪被害者家族について知りたいときには最適のコミックエッセイだと思います。

殺人事件について調べている人はぜひ読んでみてほしいです。