ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

犯罪

コロナ禍の中で「普通の人」のモラルが崩壊し始めている―『NHKスペシャル 追跡"コロナ犯罪"』

あらすじ・概要 出口の見えないコロナ禍の中、犯罪に手を染める普通の人々が増えている。持続化給付金を不正受給した主婦集団、闇バイトに手を出す大学生たち。彼らはなぜ、どのようにして犯罪者となったのか。

受刑者にお金をかけることは「社会の益」になるだろうか―『ドキュランドへようこそ 世界一豪華な刑務所の内側』

www.nhk-ondemand.jp テレビ番組の感想は普段書かないんですが、これは面白かったので書き残しておきます。 あらすじ・概要 ノルウェーのハルデン刑務所は、「世界一豪華な刑務所」と呼ばれている。受刑者の個室はシャワーやテレビを備え、恋人や妻とコテー…

女キャラが描けてないし長せりふも寒い―中村文則『悪と仮面のルール』

あらすじ・概要 異常な父親に「邪」として育てられようとした主人公。しかし父が自らの養女で主人公の幼馴染、香織に手を出そうとしたことから、主人公は父を殺してしまう。そしてその 後、主人公は顔と名前を変えて、父の死をきっかけに離れ離れになった香…

ツッコミどころが多いが私は好き―『アクダマドライブ』

あらすじ・概要 大阪によく似た町、カンサイに住む「一般人」は、一枚の500イェン玉を持ち主に返そうとしたことから、犯罪者たち「アクダマ」を集めた計画に巻き込まれる。謎のしゃべる猫ロボットに導かれ、カントウへと通じる伝説的乗り物、シンカンセンか…

障害者の意思を尊重しつつ加害者にしない方法って何だろう―山本譲司『累犯障害者』

あらすじ・概要 刑務所で服役した元議員の著者は、そこで犯罪を犯した障害者たちの姿を見て衝撃を受ける。著者は累犯障害者について調べることを決意し、さまざまな累犯障害者について聞き取りを行う。殺人を犯した知的障害者、売春で生計を立てていた親子二…

文化祭準備中の学校でスーパー殺戮タイム―貴志祐介『悪の教典 下』

あらすじ・概要 文化祭準備中、殺人が生徒に露見しそうになった蓮実。彼はクラスの生徒たちを皆殺しにして証拠を隠滅することを決意する。かくして学校は殺戮の現場となった。次々と殺されていく子どもたち。怜花たちは、見えない殺人鬼から逃げ切る方法を模…

イケメンサイコパス教師が学校をめちゃくちゃにする―貴志祐介『悪の教典 上』

あらすじ・概要 優秀で生徒からの人望も厚く、ユーモアもある教師、蓮実聖司。しかし、その正体は共感能力のない殺人鬼だった。自分を邪魔するものを退学、辞職、死亡へと追い込んでいく蓮実。一方で、蓮実の教え子の怜花は、類まれな第六感で蓮実に恐怖を覚…

美術館とカルティエがかわいそう―『オーシャンズ8』

今日の更新は、『オーシャンズ8』です。 あらすじ・概要 刑務所を出たばかりのデビー・オーシャンは、セレブ達が集まる「メットガラ」でカルティエの首飾りを盗むことを思いつく。デビーはさまざまな仲間を集め、計画を張り巡らせてメットガラに挑む。セキ…

犯罪を繰り返した少年が罪を犯さないよう矯正される―アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』

今日の更新は、アントニイ・バージェス『時計じかけのオレンジ』です。 あらすじ・概要 15歳のアレックスは暴力、盗み、強姦など、破滅的な犯罪を繰り返していた。ある老女の家を襲ったときに当局に捕まり、謎のプログラムを受けさせられる。それは、アレッ…

朱ちゃん因縁に巻き込まれまくってかわいそう―『PSYCHO-PASS サイコパス』感想その2

今日の更新は、『PSYCHO-PASS サイコパス』12~22話の感想です。 1クール目の感想はこちら。honkuimusi.hatenablog.com あらすじ・概要 朱の友人を殺した男、槙島は犯罪を犯しても犯罪係数が上がらない特殊体質の男だった。槙島を追うべく、執行官と監察官は…

お金に狂った看護婦が起こした連続殺人―森功『黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人』

今日の更新は、森功『黒い看護婦―福岡四人組保険金連続殺人』です。 あらすじ・概要 貧しい家庭に育った看護婦の吉田和子。彼女は金銭への執着心から、詐欺を繰り返すようになる。彼女の虚言と脅しによって、三人の友人が巻き込まれていく。和子が率いる四人…

弁護士も裁判も「群盲象を評す」である―『三度目の殺人』

今日の更新は、映画『三度目の殺人』の感想です。 あらすじ 殺人の前科がある三隅は、自分の勤める工場の社長を殺した。弁護士の重盛は、彼を担当することになる。だが、三隅の供述は二転三転し、重盛はそれに振り回されていく。やがて、意外な事実が明らか…

山岳ベースで犯された仲間殺しの罪―永田洋子『十六の墓標(下)―炎と死の青春』

今日の更新は、永田洋子『十六の墓標―炎と死の青春』です。 前巻の感想はこちら。 honkuimusi.hatenablog.com あらすじ・書籍概要 山岳ベースに移り、連合赤軍を結成した永田洋子ら。閉鎖的な環境の中で、総括・自己批判は暴力的な意味合いを強めていく。そ…

無罪になった精神障害者はどこへ行くのか―岩波明『精神障害者をどう裁くか』

今日の更新は、岩波明『精神障害者をどう裁くか』です。 あらすじ・書籍概要 刑法39条により定められている「心神喪失者の行為は、罰しない」という一文。それによって精神障害者は罪に問われないことがある。だが、罪を問われなくなってからはどうなるのか…

ある日家族が犯罪者になったら―松橋犬輔・北尾トロ『裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうすか』感想

今日の更新は、松橋大輔『裁判長!ぼくの弟懲役4年でどうすか』です。 松橋「大」輔だと思っていたんですが松橋「犬」輔なのか。どうりで検索にひっかからないと思いました。 あらすじ 裁判漫画を描いていた著者の弟が突然逮捕された。容疑は売春防止法違反…

マジシャン義賊、金持ちから金を奪う―『グランド・イリュージョン』感想【AmazonPrimeビデオ】

今日の更新は、『グランドイリュージョン』です。 あらすじ ストリートマジシャンの集団は、フォー・ホースメン(黙示録の四騎士)となって金持ちのお金を奪い、観客らに配る。FBIは彼らを危険視し、逮捕しようと捜査を始める。彼らは義賊か・コソ泥か……。

極限状態の指揮をむしばむセクショナリズム―佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』感想

今日の更新は、佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘事件」』です。 一度、あさま山荘事件の本は読んでみたかった。 あらすじ 学生運動の過激派、連合赤軍がひとりの女性を人質に「あさま山荘」という保養所に立てこもった。警察官である著者は、人質の奪還と事件…

殺人事件の遺族の実録が心に痛い―今田たま『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』感想【AmazonPrimeリーディング】

今日の更新は、今田たま『家族がいなくなった日 ある犯罪被害者家族の記録』です。 これも今はPrimeリーディングから外れてるみたいですね。DLしてから時間を置いて読むことが多いから……。 あらすじ 継父ととも平穏な暮らしをしていた著者。しかしパチンコ店…

謎のアメリカ軍将校は、伝説の結婚詐欺師『クヒオ大佐』感想

Amazonプライムで見ました。 あらすじ アメリカ軍の将校クヒオ大佐と付き合う女性たち。しかし彼は結婚詐欺師だった。瓦解しそうな重ねた嘘は、どこに行きつくのか。そして女性たちは真実を知ったときどうするのか……。

『図書室のネヴァジスタ』感想その4~咲ルート~【ネタバレ有】

過去記事はこちら 『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その3~晃弘ルート~【ネタバレ有】 あらすじ 清史郎の兄賢太郎を監禁した…

『図書室のネヴァジスタ』感想その3~晃弘ルート~【ネタバレ有】

過去記事はこちら。 『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】 『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】 あらすじ 監禁中、賢太郎を殺害しようとした茅晃弘。辛くも監禁から脱出した賢太郎は、少年たちが監禁…

『図書室のネヴァジスタ』感想その2~春人ルート~【ネタバレ有】

ネヴァジスタ感想、春人ルート編です。 ちなみに白峰春人は右から二番目のキャラ。 あらすじ とある事情により、雑誌記者を監禁している五人の少年。そのうちの一人である白峰春人は、ある人物の遺言が残された携帯電話を入手した。そこに込められた真実を知…

『図書室のネヴァジスタ』感想その1~瞠ルート~【ネタバレ有】

tarhs.booth.pm 同人ゲーム『図書室のネヴァジスタ』をプレイ中です。 このブログでは、基本的にクリア後まとめて感想を書いていますが、『図書室のネヴァジスタ』はシナリオが非常に長いので、区切りがいいところで分割して書いていこうと思います。 ついで…

暴力をテーマにしつつ視聴者に親切なドラマ『HIGH&LOW Season1』感想

あらすじ 五つの暴力組織が支配するS.W.O.R.D地区。そのひとつ、山王連合会にチハルという少年がやってくる。彼がやってきたことによって、危うい均衡を保っていたS.W.O.R.D地区の関係が少しずつ狂い始める……。

プロのスリとギャンブル狂いの占い師が出会った悪の少年 佐藤多佳子『神様がくれた指』感想

事前情報を調べていなかったので、表紙の占い師はてっきり女性だと思っていました。 あらすじ 刑務所から出たばかりのスリ、辻は電車で少年少女のスリ集団を目撃する。そのひとりを追いかけてけがをした辻は、昼間という占い師に助けられた。昼間と同居しな…

ひとりの女性に人生を壊された人々はどこへ行くのか 小野一光『新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相』感想

書籍概要 多数の死者と行方不明者を出した尼崎連続変死事件。その中心となったのは、角田美代子というひとりの女だった。著者は尼崎で聞き取り調査をし、その地獄のような手口と、被害の全容を明らかにしようとする。

殺人犯たちはどのようにしてそこに至ったか 長谷川博一『殺人者はいかに誕生したか 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く』感想

『殺人者はいかに誕生したか』を読みました。 ずっと積んでてやっと読みましたが、読んでよかったです。 殺人者はいかに誕生したか: 「十大凶悪事件」を獄中対話で読み解く (新潮文庫) 作者: 長谷川博一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/03/28 メディ…

北の国で孤独な少女は運命の人と出会う 佐々木丸美『雪の断章』感想

『雪の断章』を読みました。 いつかの『活字倶楽部』に載っていたんですがいつの号かは忘れました。ちょっとネタバレがあるので畳みます。 雪の断章 (創元推理文庫) 作者: 佐々木丸美 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2008/12 メディア: 文庫 購入: 3人…

彼はなぜ金閣寺を燃やしたのか 三島由紀夫『金閣寺』感想

『金閣寺』を読みました。 思えば三島由紀夫は読んだことがなかったなあと思って有名な作品をチョイス。新潮文庫の100冊 2016に入っていたのもあります。 金閣寺 (新潮文庫) 作者: 三島由紀夫 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2003/05 メディア: 文庫 購入:…

詐欺で世界中を飛び回ったティーン フランク・アバネイル『世界をだました男 Catch Me If You Can』感想

『世界をだました男』を読みました。 以前映画を見た『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の原作です。 honkuimusi.hatenablog.com 映画がどのくらい創作なのか気になったので読んでみました。 世界をだました男 Catch Me If You Can (新潮文庫) 作者: フ…