今日の更新は、長沼睦雄『敏感すぎる自分を好きになれる本』です。
書籍概要
他人の気分に左右されやすい、人ごみにいると疲れやすい。そんな、敏感な人は実はHSPかもしれない。どうしたら自分の敏感さと付き合っていけるか、具体的なアイデアを紹介する。
読みやすくてアドバイスが具体的
今まで読んだHSPの本で一番読みやすかったです。
アドバイスが具体的だし、ただ敏感であることを肯定すればいいという本ではありません。
自分を知り、対策を取り、その成果によってまた自分を知る、という好循環を目指す本です。
ただ共感されるだけの本は好きではないので、これはしっくりきました。
つくづく思ったのが「自分」と「それ以外」の境界線をはっきり引くことの重要さでした。
オタク風に言うとATフィールドですね。
HSPの人は自分と他者の壁が薄く、だからこそ共感しすぎて疲れます。
なれなれしい人が苦手なのも、ひょっとしたら逆に壁が薄いから苦手なのかもしれません。
壁の薄い部屋にいると騒音に苦しむのと同じで。
なるほどと思ったのは「自分がHSPであることを意識しすぎない」という提案です。
HSPであることを意識しすぎて、刺激を避けて自分の行動を制限すると、かえってHSPという症状にしばられてしまうことがあるのです。HSPだと認めながらも、あくまで自分の心と体の調子を客観的に見て適度に行動することが重要です。
(P125)
認めながらも、意識しすぎないということは難しいけれど、これは重要なことですね。自分は敏感だということを思考の前面に押し出してしまうと何もできなくなります。あくまで敏感さは敏感さとして、クールに付き合うことが重要だと思いました。
本文とは関係がないけれど、巻末に参考文献やおすすめ書籍が載っているのがありがたいです。また、これらの本も読んでみたいですね。
まとめ
読みやすくて面白かったです。やっとしっくりくるHSPの本を見つけた気がします。
これからもちょこちょこHSPの本を読みたいです。