ブックワームのひとりごと

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碁の話なのに碁のシーンが少なくて萎えた―シャン・サ『碁を打つ女』

碁を打つ女

今日の更新は、シャン・サ『碁を打つ女』です。

 

あらすじ・書籍概要

満州に赴任していた日本人士官は、スパイを探すために行った広場で少女と出会う。彼女と碁の対戦をするたびに、お互いに惹かれていく。しかし、少女は歴史のうねりの中に巻き込まれていく。

 

登場人物が考えなしで好きになれない

う~ん。はっきり言って面白さがよくわからなかったです。

理由のひとつは、登場人物がみんな考えなしで好きになれなかたところです。主人公は十代の若者なのでもちろん年相応といえばそうなんですけれど、かといってそういう幼さを丁寧に描いているかというとそうは思いません。

 

もうひとつは、ラブストーリーとしてこのお話に乗れなかったところです。悲恋そのものは好きですが、展開としてはチープですよね。特に終盤の展開が安易だと思います。「書きたいところを書く」というのが強すぎて、そこに至るまでの理由付けが適当すぎる……。

 

「碁盤を挟んで恋愛をする」というシチュエーションは魅力的なのに、碁のシーンがしっかり描かれていないので、ふたりが盤上でどんなコミュニケーションを交わしたのかがよくわかりません。ハンターのキメラアント編みたいなノリを期待していたのが間違いだったかもしれません。

 

ただ文章は美しいですね。訳者の手柄もあるだろうけれど、すっきりしていて読みやすいのに抒情的です。そういう文章が好きな人には楽しいかもしれません。

 

まとめ

はっきり「私には合わない」本でした。こういうこともある!

やっぱり恋愛小説には苦手意識が強いですね。

女帝 わが名は則天武后

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碁を打つ女

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