ブックワームのひとりごと

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童話的世界観でルッキズムを思い知らされたくない―あおのなち『テオ-THEO-』

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テオ-THEO- (gateauコミックス)

今日の更新は、あおのなち『テオ-THEO-』です。

久しぶりにBLの漫画を買いました。

 

あらすじ

少年テオは魃(ばつ)という神様であるレイに仕えることになる。血筋による主従関係だったが、ふたりは少しずつ惹かれあっていく。しかし、魃は短命で、テオより先に死ぬさだめだった……。

 

こいつレイの顔が好きなのかよ

まず第一話でテオがレイに惹かれる理由が、「外見」なことにずっこけてしまいました。しかもそれを本人に言う。

そりゃ普通の魃とは見た目が違い、「できそこない」と言われてきたレイにはその言葉はうれしいでしょうが、読者であり人間である私にとっては「出会ったばかりの人に美しいから仕えるとかいうヤバい奴」なんですよ。

これがあったのでその後のかわいいイチャイチャも「こいつレイの顔が好きなんだよな……」と思って集中できませんでした。

ルッキズムはある意味リアルだけれど、こんな童話的世界観で思い知らされたくなかったです。

 

絵柄がきれいでかわいいし、コマ割りも心理描写もよかったので楽しめなかったわけではないんですが、一話のあのせりふにドン引きしてしまったためその印象が強すぎましたね……。

本当に絵はいいので絵が見たい人にはいいと思います。

 

まとめ

テオくんの人間としてのの倫理に疑問を持ってしまう作品でした。そりゃあ相手は人外だけどさ。

 顔がよければいいんなら星野源も神じゃないですか……。

テオ-THEO- (gateauコミックス)

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テオ-THEO- 番外編 (gateauコミックス)

テオ-THEO- 番外編 (gateauコミックス)