ブックワームのひとりごと

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親のもやもやがわかっていたたまれなくなってきた―青沼貴子『ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな?』

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ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな? (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

今日の更新は、青沼貴子『ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな?』です。

 

あらすじ・概要

短大も終わりに近づき就職活動を始めたアン。しかしそれはうまくいかず、やっと就職した会社でもすぐやめてしまう。一方父親の仕事を手伝っていたリュウも、父とけんかをしたことをきっかけに別の仕事を探す。子どもたちの就活を描いたコミックエッセイ。

 

就活を見守る親の気持ちを描く

ストーリーとしては就活をする我が子を見守るだけなので劇的な事件はありません。ただ子どもの将来を案じてもやもやする母親が描かれます。

私自身も親に迷惑をかけてきたので、何だかいたたまれなくなってきました。就活をする子どもを見守る親というのはこんな感覚なんですね。

しかしわがままだったりずぼらだったり、思い通りにならない子どもたちを見る視線はどこか優しいです。だからこそ笑って読むことができるのでしょうね。

子どもが大人になると、親にできることは少なくなってしまって、はっぱをかけたり励ましたり、そしてあとは見守るしかない。私には子どもがいないけれど、思春期を超えた子どもたちへの接し方を、垣間見た気がします。

 

しかしそれはそれで、実際にニートになりかけている子どもたちを目の前にした著者は冷静ではいられなかったでしょうね。笑い話みたいに描いているけれど、いらいらしたり憂鬱になったりしたのだろうと思います。

それでも「見守ってもらえる」ということはありがたいことだな、と親に感謝したくなりました。

 

青沼貴子『ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな?』まとめ

何だかいたたまれなくなるエッセイでしたが、親視点ではこんな感じなのだなと参考になりました。

「見守ろう」と思ってもらえるだけでありがたいですね!

ママぽよ アンとリュウ 就職できるかな? (メディアファクトリーのコミックエッセイ)

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  • 作者:青沼 貴子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2016/04/14
  • メディア: 単行本
 
アラフィフさん いらっしゃ~い! (コミックエッセイ)

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