ブックワームのひとりごと

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「病気」として見たゲーム依存―樋口進監修『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』

ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本 (健康ライブラリーイラスト版)

今日の更新は、樋口進監修『ネット依存・ゲーム依存がよくわかる本』です。

 

あらすじ・概要

スマートフォンの普及とともに、ゲームやアプリに依存してしまう人々が増えている。長時間のプレイにより寝食を忘れたり、分不相応な課金をしてしまったり……。スマートフォンと上手に付き合うために、家族や本人自身ができること、心療内科での治療について解説する。

 

ゲーム「だけ」に依存しない生活を

本書によると、ネット依存、ゲーム依存を克服した人々は、ゲームやネットと決別するのではなく、ほどほどの時間、課金でうまくサービスと付き合うようになるそうです。

このことからも、「ゲーム依存は病気」という言葉だけで過剰に反応し、「依存」を否定しようとやっきになる一部の層が間違っていることがわかります。というか、そういう人たちはすでにゲーム依存の入り口に立っている人なのでしょうね。

 

ではどこから依存かというと、ゲームをやって寝不足になり、体調を崩したり、課金をしすぎて借金を作ってしまったり、と「日常生活に支障をきたす」ことが分かれ目になります。

ゲームに入れ込むあまり、「ゲームしている自分」と「生活をしている自分」の重要度が逆転してしまうというのが重要な点なのでしょう。

 

ゲーム依存を治療するためには、周囲の人たちとコミュニケーションをしたり、絵や運動をするなどスマホを使わない趣味を持つことが重要だそうです。

それを読んで、「自立とは依存先を増やすこと」という能性まひの大学教授、熊谷晋一郎の言葉を思い出しました。

www.univcoop.or.jp

ひとつのものに依存してしまうから、依存症は依存症なのでしょうね。だから人間関係なり趣味なり、新しい依存先を増やしていくことが重要なのだと思いました。

 

ところで「依存」をエスカレートさせる、スマホゲームの運営のほうにも大分問題がありますよね……。長時間プレイすればするほど有利になるシステム、射幸心をあおるガチャ。 ちょくちょく歩きながらゲームをしている人を見かけるんですが、ああいう人たちもゲーム依存なのかもしれません。