ブックワームのひとりごと

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わかりやすく丁寧な犬コミックエッセイ―赤澤英子『犬のおしりにしかれてます それでも仕えた11年の日々』

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犬のおしりにしかれてます。それでも仕えた11年の日々

 

あらすじ・概要

イラストレーターである著者は、トイプードル(通称トイプ)を飼っている。ぬいぐるみのように愛らしいトイプだが、実はずるいところもあって……衣食住、しつけ、さんぽやトリミングなど、犬と暮らす生活を描いたコミックエッセイ。

 

詳細かつ丁寧で面白かった

AmazonPrimeリーディングにあったので読んでいました。普段あまりペットもののエッセイは読まないのですが、これは楽しめました。

 

まず自分の犬「トイプ」をよく観察していてその行動を詳しく描いているのが面白いです。犬はとても感情豊かで、しぐさで謝ったり知らんぷりをしたり。その言葉のないコミュニケーションが個性的でした。

「かわいい」だけではなく、都合のいい行動やずるい行動をすることもあり、そこが人間味があって笑えます。本当にうちで飼っている猫とは違う生き物ですね。

 

そんなトイプをしつけるため、あの手この手で工夫をしている著者の姿も懸命で面白かったです。人間の子ども並みに賢い生き物なのだけれど、「賢い」の概念が人間と違うので、人間とはまた違った工夫も必要になります。

「分離不安」をどう解消するかなど、描写や説明が具体的でわかりやすかったです。

 

全体的にあまり興味のない私にもわかるような丁寧さで描かれていて、読みやすいコミックエッセイでした。

お金があればしあわせなの? (こころのえ?ほん)

お金があればしあわせなの? (こころのえ?ほん)

  • 作者:大野正人
  • 発売日: 2015/12/14
  • メディア: 大型本