ブックワームのひとりごと

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これが解釈違いというやつ―小畑健『All You Need Is Kill』

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All You Need Is Kill 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

あらすじ・概要

人類がギタイという生物と戦っている世界。初年兵のキリヤ・ケイジは、初出撃の時間をループしていることに気付く。キリヤは何度もループを繰り返す中で強くなっていった。あるループの回で、ギタイとの戦争における英雄であるリタも、ループを経験していたことが判明し…。SFライトノベルのコミカライズ。

 

リタがただの萌えキャラ化してしまったのがつらい

か、解釈違いすぎる……。何がって絵柄が。

何よりもまずヒロイン、リタが「背が低くて童顔で目が大きい日本コミック的ヒロイン」にされてしまったのが最悪です。

リタは「戦場の雌犬」と呼ばれる女戦士で、心に虚無を飼っていて、昔信頼していた上司をなくして……というハードボイルドなキャラで、そういうリタが主人公のキリヤと出会って年相応の女の子のような心を取り戻すのがいいんですよ。

それがこんなきゃるーんとしたキャラデザだと台無しではないですか。ただの悲劇のヒロインになり果ててしまいます。

それでも男キャラも含めての日本っぽいキャラデザ変更なら「小説版とは別物なんだな」と思えたかもしれませんが、男性キャラのデザインはリアル系の雰囲気で、どう考えてもリタが浮いてるんですよね。

そっちの方がウケると思ったんでしょうね。つらい。

 

漫画家の責任と言うよりも、監修サイド、編集サイドが悪いと思います。別物にするなら別物にする、原作通りにするなら原作通りにするとはっきりしてほしいです。

小説版の感想はこちら。

honkuimusi.hatenablog.com