あらすじ・概要
なぜ自分のことを幸せにしてくれない人を好きになってしまうのか。他人と距離を置いてしまうのか。それは、過去の親子関係から生まれた「自己防衛」の行動によるものだった。過去の心の傷による心の壁を自覚し、それを解消していく方法を考える。
自分のことのようで心が痛い
Primeリーディングから。
文章的には「なるほど」と思う部分が多いんですが、これを読んで具体的に何をすればいいのかわからなかったですね。いや、セラピーとかカウンセリング受けなよ、ということなのかもしれないんですが。
著者は今を生きろとは言いますが、今を生きる方法についてはいまいち書かれていません。
しかし繰り返しになりますが文章自体はよかったです。特に他人から離れ、必要最低限の交流しかしていない私には耳が痛かったです。なぜ人間関係に憶病になってしまうのか、自分を幸せにしてくれない人間と一緒にいてしまうのか。それは親子の関係など、過去のコミュニケーションの齟齬を引きずっているからです。
傷つくのを恐れると人は自己防衛の行動を取ってしまいます。人と距離を取ったり、重要な話題から話をそらしたり。紹介される実例が自分のことのようで心が痛かったです。でも、自己防衛に人生が支配されてしまうと人生の喜びが減ってしまうんですね。
これを読んで価値観を変えられた、という本ではないんですが、自分のことを説明する語彙が増えたのはよかったです。
鈍感な世界に生きる 敏感な人たち (Highly Sensitive Person (HSP) ) (心理療法士イルセ・サンのセラピー・シリーズ)
- 作者:イルセ・サン
- 発売日: 2016/10/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)