橘ユマ『うさぎ強盗には死んでもらう』
謎の賭博師「うさぎ強盗」を巡る群像劇ミステリ。
時系列が飛ぶ上に文章がめちゃくちゃ読みにくいので読むのに時間がかかりました。ところどころキャラクターが何をやっているのかわからないシーンがあります。
ただこういう尖った世界観は嫌いではないですね。登場人物のほぼ全員がアウトロー。キャラクターを動かすのが倫理ではなく「こうしたい」という望みです。
デビュー作ということで、書き慣れたらもっといい作品を書いてくれそうです。
まのとのま 『無敵のトルコ』
トルコの旅行記イラストエッセイ。
日本から遠いだけあって、全く文化の違う風景が描き出されていて面白かったです。そして何でも体験してみる・見てみる著者のアクティブさが好き。
歴史探偵「真相! 池田谷事件」
池田谷事件を巡る新しい情報やシミュレーションソフトを使った実験を紹介する。
しかしこのシミュレーションをしてくれるソフトウェア、どのくらい信頼が置けるものなのか定かではないですね……。結果をいじってもそのことを知るすべが視聴者にはないし。
再現ドラマが豪華でそこはよかったです。
イシヤマアズサ『なつかしごはん 大阪ワンダーランド商店街』
大阪の商店街を巡っておいしいものを食べるコミックエッセイ。
読むというより眺める作品ですね。絵がきれい。
『ジオストーム』
災害を衛星でコントロールできる時代、衛星の暴走を止めるためいろんな人が頑張る映画。
全体的にツッコミどころだらけなんだけど結構楽しめました。
とにかくSF的考証がガバガバで、ジオストームというのが何なのか、衛星でどうやって災害をコントロールしているのかが全く分かりません。でっち上げ不思議パワーでもいいから何かしら理由を作ってほしかったです。
しかしキャラクターが魅力的なので何だかんだで最後まで見てしまいました。特にSPである女性はクールで強くてかわいかったですね。主人公兄弟の微妙な距離感も好き。