あらすじ・概要
根暗な少年黒矢は、文芸部の先輩である白森霞に「きみって私のこと好きなんでしょ?」と見抜かれてしまう。お試しで付き合い始めたふたり。白森はからかいや誘惑で黒矢を翻弄する。振り回されつつも、彼女への思慕が止まらない黒矢だったが……。
先輩かわいいしお色気シーンがほとんどない
まずお色気シーンがほとんどなかったことにびっくりしました。一度だけお風呂シーンがありますが、しつこく描写されてないし挿絵のキャラクターもしっかり湯船に浸かっているのでも露出度が多くないです。この巻は女性でも読めると思います。
ストーリーとしては大きな山場もなく、ただただ白森に黒矢が翻弄される話なんですが、その白森のからかい方がめちゃくちゃかわいいです。
そして直球でイチャイチャするのは恥ずかしいから、ふざけているふりをして距離を縮めようとするところがキュンキュンしますね。かわいい。
私は女だけど、こんなからかい方されたらどんどん好きになっちゃうだろうな~と黒矢に感情移入しながら読んでしまいました。
サブのストーリーとして「本好き同士の交流」というのがあって、この本の主人公はふたりともよく本を読みます。ふたりが本に対して感じ、行動する部分が本好きあるあるネタになっていて面白かったです。
流行りの本読んでると何だか気まずかったり、貸した本をすぐ返してもらえると嬉しいのわかる。
おそらく著者自身も本好きか、ちゃんと調べて書いてくれたのでしょうね。好印象。
毎度のことながら本当によく練られたラブコメだと思います。私みたいに理屈っぽい人間にも楽しめます。面白かった。