ブックワームのひとりごと

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バニーガールとして働いてみたら同僚や仕事内容がすごかった―poko『うさぎさんのおしごと~バニーガールのイケナイないしょ話~』

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うさぎさんのおしごと~バニーガールのイケナイないしょ話~ (ぶんか社コミックス)

 

あらすじ・概要

学生時代、興味本位でバニーガールのアルバイトに応募してみた著者は、人手不足のために採用される。しかしそこは、体力と精神力が要求されるところだった。ガラの悪い先輩に怒鳴られたり、かわいいバニースーツが着れなかったり、バニーガールの仕事は苦労の連続で……。

 

全くエロくないバニーガールよもやま話

一見エロい漫画みたいだけれどその実全くエロくなく、むしろ「バニーガール=エロい」という発想を打ち砕く作品です。

著者が働いていたのはバニーガールがウエイトレスを務める高級店で、客と必要以上に会話したり疑似恋愛展開になったりはしません。

なので当たり前のように彼氏がいる従業員も多いし、中には結婚をしている人もいます。

露出度が多いので着られる下着が限られたり、ひざをつく動作が多いのでひざが黒ずんで来たり、「かわいくてえっち」という発想からはかけ離れたエピソードがポンポン出て来ます。それが面白いです。

女性に夢を持っていたい男性は読まない方がいいかも……。

 

ボトルセールのときの販売数闘争など、下手をするとドロドロしてしまいそうなエピソードもありましたが、語り口がポップでコメディタッチなので笑って読むことができました。

何だかんだ言って、著者がバニーガールをしていたことを肯定的に捉えているからこういう描き方ができるのでしょうね。

 

しかし身長165㎝以上と書いてあるのにそれ以下の身長で応募したり、ガラの悪い先輩に怒鳴られながらもオフでは仲良くなったり、客からのセクハラを受けたり……という著者たくましさを感じます。

誰にでもまねできる作風ではないですが、そこが面白かったです。

これ電子書籍しかないみたいで、こんなに面白い作品が紙で発行されてないなんてせちがらいなと思いました。