ブックワームのひとりごと

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若はげの男性が自らのはげを受容し未来へ踏み出す―新井キヒロ『僕は髪の毛が少ない』

僕は髪の毛が少ない (コミックエッセイ)

 

あらすじ・概要

頭をスキンヘッドにし、スキンヘッドなりのおしゃれを楽しんでいる若はげの著者。しかしその境地に至るまでは、つらい過程があった。はげであることに悩み気が落ち込みがちだった著者は、どのようにしてコンプレックスと向き合い、自分の身体を受け入れたのか。

 

外見を変えることでコンプレックスを克服する

ルッキズムに興味のある人は面白いと思います。

 

私は女なので、著者の「はげは逆にモテる」みたいな話は「ねーよ」と思うのですが、はげに寛容な女性もいるのは事実です。特に著者はおしゃれや清潔感に気を配っているし、ぐっとくる人はいるでしょう。

 

著者が若はげをきっかけに落ち込みがちになり、人間関係にも仕事にも積極的になれなくなった場面はつらかったです。髪の毛というのは何だか、おしゃれの象徴ですよね。なくすと自分の美しさ、かっこよさがなくなった気がします。

 

それだけに著者が思い切ってスキンヘッドにして、開放感を味わうくだりはほっとしました。頭を剃ることによってコンプレックスから解放される。こういうシーンを見ると、変わりたいと望んだときに見た目から入るのは悪くないのかもしれないです。

 

モテのくだりは女から見るとツッコミどころが多いんだけれど、同時に女性にはあまりない悩みの話だから面白かったです。男性がこういうコンプレックスと付き合う話をするのは珍しいから新鮮でした。