ブックワームのひとりごと

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二次性徴を迎えた小学生が「幼馴染と同じではない」ことに悩む―ぴのきみまる『ひみつのはんぶんこ』

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あらすじ・概要

楓と塁は物心つく前から一緒の幼馴染。しかし楓は、二次性徴を迎え、自分の体の変化に戸惑う。胸が膨らみ、更衣室を分けられ……。「いつでも一緒」の日常が崩れ、塁との距離感がわからなくなったことで、楓は「塁のようになりたい」と思うようになる。

 

二次性徴を迎えた少女が自分の性別を受容する

「子どもに読ませたい」というレビューがあったので性教育的な話かと思ったら、思った以上に二次性徴前後の少年少女へのフェチを感じる話でした。

いや、直接的なエロはないんですけど……きわどい下ネタはあるし、多分私が親だったらこれは読ませないでしょうね。

 

フェチはすごいけど話自体はよくあるものです。自分の身体が「女」に近づいていることに悩む少女が、自らの性別を受容するまでの話です。

こういう話を男性視点で見たことがないから、女性特有の悩みなんですかね。

私も成長するにつれて男女が分かれ、一緒に遊ばなくなるのが当時は不思議でした。ジェンダーフリーと言いつつ、体が「女」になっていくのは止められない。戸惑うのも当たり前なんですよね。

 

絵柄はとてもかわいいし、思春期の入り口に立った少年少女の微妙な心の動きが描かれていて面白かったです。フェチはすごいけど、すごいけど……。