ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

子ども

パブリックスクールの成り立ちとイギリス文化に与えた影響―新井潤美『パブリック・スクール―イギリス的紳士・淑女のつくられかた』

あらすじ・概要 イギリスにおける名門寄宿学校、パブリック・スクール。何度もフィクションの題材にされてきたそれは、どのようにイギリス文化に影響を与えたのか。パブリック・スクールの始まりと発展をなぞり、現代のパブリック・スクール事情についても語…

虚言癖のある母親を訴え返して学校と部活の無実を証明する―福田ますみ『モンスターマザー 長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの戦い』

あらすじ・概要 長野の丸子実業高校で、バレーボール部の男子部員が自殺した。母親、高山かおりはいじめが原因だと怒り狂い、高校を相手取って裁判を起こす。だが、母親の主張のほとんどは虚言だった。丸子実業は逆に母親を訴え返し、部員と学校の無実を証明…

マジョリティの価値観で書かれた発達障害本ってつらいな―岡田尊司『自閉スペクトラム症 「発達障害」最新の理解と治療革命』

あらすじ・概要 先天的なものであり、治癒が難しいとされてきた自閉スペクトラム症。しかし最近の研究で、発生には環境要因が強いことがわかってきた。自閉症の子どもを支えるため、親や周囲は何をすればいいのか。最新の情報とともに、周囲ができる治療方法…

童顔の女優が、SNSで知り合った男性とテレビ通話するとこうなる―『SNS 少女たちの十日間』

あらすじ・概要 オーディションで選ばれた三人の童顔の女優たち。彼女らは子ども部屋のセットに入り、12歳と偽ったSNSアカウントからコンタクトを取ってきた男性と会話する。プロフィール上は12歳の少女たちに、性的な言葉や性器の写真を送り付けてくる男性…

乳幼児の母が自分を取り戻していく―ふるえるとり『母ちゃんだってほめられたい』

あらすじ・概要 著者は出産したことを機に、趣味から離れていた。離乳食を食べないことや、イヤイヤ期に悩まされながらも、子どもを育てる楽しさ、いとおしさを感じていた。著者は娘が昼寝をした時間に刺繍に挑戦し、再び自分の趣味に向き合うことになる。

夫婦が1歳の子どもを連れてフィンランドを旅する―ナシエ『子どもと旅する北欧フィンランド』

あらすじ・概要 イラストレーターである著者は、子連れでのフィンランド旅を決意。夫婦ともにフリーランスであることを生かして、自由に予定を立て出発する。1歳の子どもを連れて見たフィンランドは、美しく興味深い、子どもにも楽しい世界だった。著者たち…

漫画家が思わぬ妊娠をして高齢出産―梅川和実『妊婦な日々。~漫画家梅川和実の妊娠体験記~』

あらすじ・概要 漫画家、梅川和実は37歳にして想わぬ妊娠をした。初めてのつわりに体をさいなまれつつ、夫とともに妊娠期間を乗り越えていく。ハードな漫画家仕事で切迫流産しかかったり、羊水検査の選択を迫られたり、「妊娠」の悩みを描くコミックエッセイ…

愉快なゴーストたちと事件を解決する、生と死のノベルゲーム―『アンダーワールドオフィス』

あらすじ・概要 無口で気弱な少年、ユージンは、地下鉄で不思議なゴーストたちと出会う。彼らに貸しを作ったユージンは、ゴーストたちの集まり「アンダーワールドオフィス」の仕事を手伝うことで貸しを返すこととなる。彼らは悪夢を見ている人を探し出し、そ…

ASDたちは異なる言語感覚で生きている―松本敏治『自閉症は津軽弁を話さない 自閉スペクトラム症のことばの謎を読み解く』

あらすじ・概要 「自閉症の子は津軽弁を話さない」妻の何気ない一言から、自閉症の子どもの方言使用について調べ始めた著者。データは確かに自閉症の子どもは方言を話さない傾向を示していた。それはなぜなのか。自閉症の社会的な障害をヒントに、自閉症と定…

これが高知能発達障害家庭だ―寺島ヒロ『うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記』

今日の更新は、寺島ヒロ『うちのでこぼこ兄妹 発達障害子育て絵日記』です。 あらすじ・概要 漫画家の著者の家には、ふたりの子どもがいる。彼らはふたりともASDの診断を受けていて、不思議な行動をする。体内時計の不具合、朝起きられない、学校での立ち歩…

自殺志望の子どもたちが13人目の死体の謎を解く―『十二人の死にたい子どもたち』(実写映画版)

今日の感想は、『十二人の死にたい子どもたち』(実写映画版)です。 あらすじ・概要 集団自殺を行おうと廃病院に集まった12人の子どもたち。しかしそこには、13人目の死体が横たわっていた。全員が賛成しないと集団自殺は決行できない。12人の子ども…

百合に限りなく近い百合否定映画―『思い出のマーニー』

あらすじ・概要 札幌にいた杏奈はぜんそくの治療のため、湖の側の家に預けられることになった。杏奈はそこで、マーニーという不思議な女の子に出会う。湿地を見渡す大きな洋館、湿っ地屋敷に住んでいるという彼女は、杏奈と仲良くなる。しかし、マーニーの素…

カルトよりも著者にカルチャーショック―高田カヤ『カルト村で生まれました』

今日の更新は、高田カヤ『カルト村で生まれました』です。 あらすじ・概要 幼少期から思春期を「カルト村」で過ごした著者。そこは農業をベースとした共同体だった。子どもなのに強制労働、振るわれる体罰、理不尽なルール。その中でも子どもたちは案外たく…

親が自殺した子どもたちがその後を自ら語る―自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』

今日の更新は、自死遺児編集委員会・あしなが育英会編『自殺って言えなかった。』です。 このところ感想の書き方が変わっていたんですけれど、パソコンを開く時間が取れずスマホで書いていたからです。しばらく見やすさと書きやすさが両立できるテンプレを模…

出産という一大プロジェクトを達成しよう!―カザマアユミ『出産の仕方がわからない!』

今日の更新は、カザマアユミ『出産の仕方がわからない!』です。 あらすじ・概要 オタク同士で結婚し、子どもを作ることになった著者。手間もお金もかかる不妊治療を経て、無事妊娠する。妊娠中にちょうどいいパンツを探したり、乳首をやわらかくするマッサ…

荒野に暮らす少年少女の出会い―荻原規子『西の善き魔女6 金の糸紡げば』

今日の更新は、『西の善き魔女6 金の糸紡げば』です あらすじ・概要 セラフィールドのフィリエルは、天文台の父親ディー博士と、ホーリー夫婦と暮らしていた。そこに、ホーリーの旦那さんが身寄りのない子どもを連れてくる。彼はルンペルシュルツキン(ルー…

大人たちから見放された普通の少女の末路―ヤマシタトモコ『ひばりの朝』

今日の更新は、ヤマシタトモコ『ひばりの朝』1、2巻のまとめての感想です。 あらすじ・書籍概要 蠱惑的で、臆病で、人目を引く少女、日波里(ひばり)。周りの大人たちは、彼女に対して劣情や憎悪を持つ。しかし、彼女は実は、父親から性的ないたずらをさ…

優秀な毒親のケーススタディのネタ―小林薫『娘が不登校になりました 「うちの子は関係ない」と思ってた』感想

今日の更新は、小林薫『娘が不登校になりました』です。 今回の記事は覚悟して読んでほしい……ボロクソに言ってるので。 あらすじ 中学生の娘が、ある日不登校になった。フリースクールに通った後、私立の学校に転校したりするが、娘はやはりそこでも不登校に…

育児の苦労をコミカルな笑いに昇華―横山了一『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』感想

今日の更新は横山了一『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました。』の感想です。 Twitterで見かけた絵柄だなあと思って手に取ってみました。タイトル長っ。 あらすじ 漫画家の息子ゆうたは、母親が大好きなあまり父親を敵視し、意地悪な態…

庶民が語るインターナショナルスクールの姿―東條さち子『庶民の娘ですがセレブ学校に通っています』感想

今日の更新は東條さち子『庶民の娘ですがセレブ学校に通っています』です。 インターナショナルスクールについて気になって手に取った本です。 あらすじ 庶民だが、娘をインターナショナルスクールに通わせることにした著者。そこは、セレブ達の学校だった。…

クラスメイトは外国人だらけ、すでに多文化社会ここにあり あらた真琴『もっと! となりの席は外国人』感想

よく見たら二巻目だったようです。エッセイコミックではよくやってしまいます。 でも前巻を読まなくてもだいたいわかる内容でした。 あらすじ 外国人の多い地域で教師として働いていた著者。多国籍なクラスをまとめるのには苦労が多いようで……。 異文化が身…

「発達障害はなぜ増えているのか?」ということから最新治療まで 杉山登志郎『発達障害のいま』感想

Amazonで本を見ていたとき、面白そうな発達障害の新書を見かけたので読んでみました。 書籍概要 近年増加しているという発達障害。適切なサポートや投薬を行えば、不便はあるものの日常生活が送れるようになることも多い。その治療法や、併存症との向き合い…

近所に子どもが増えるとこんなにいいことがある

最近保育所を作るとき地域の反対運動があるらしいですね。 news.livedoor.com 私もすごい子ども好きというわけではないし、近所で子どもが騒いでるとうるせえ!って言いたくなることもあります。 うちの近所は子どものいる家族に結構人気が高くて、この少子…