あらすじ・概要
太っていることに悩み、過酷なダイエットで摂食障害に陥った著者。そんな中、プラスサイズモデルの人々や、ぽっちゃりサイズ向けファッション雑誌の内容に励まされた。著者も何か発信できないかと考え、自分と体形が似ている女の子をイラストに描き始める。
「こうあるべき」という押しつけが誰かを傷つけている
著者の価値観よりも、自分の中の偏見について考えさせられてしまった本でした。私も無意識に「こうあるべき」という価値観を他人に押し付けてしまっていたかもしれません。
太っている人を見て「だらしない」と思ったことはなかったか……そう思うと自分が恥ずかしくなってしまったんですよね。そういう思いはどうしても脳裏にぱっと思いついてしまうものですが、理性でそれをとどめることができると思います。理性を選ぶ人間でいたいですね。
自己肯定感を得られなかった著者が自尊心を取り戻し、自分の外見を愛せるようになる過程は、読んでいてとても元気になります。
私はあまりファッションに興味がないんですが、見た目から入るのもときには大事だなあと思います。
ただ、この手の話は、造語がぽんぽん生まれ続けるのでちょっと追っていくのはややこしいです。
特別な言葉を使わなくても、「ありのまま」でいられるような感じの方が個人的には嬉しいですね。
絵柄も大変かわいらしいので、女性にはおすすめのコミックエッセイです。