ブックワームのひとりごと

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血がつながっていても家族になることは難しい―望公太『娘じゃなくて私が好きなの!?6』

娘じゃなくて私が好きなの!?(6) (電撃文庫)

 

あらすじ・概要

誤解も解け、ラブラブ同棲生活を送る綾子と巧。お互いに、一夜を共にする決意をしたが、うぶなふたりにとってはそう簡単なことではなく……。そんな中、ふたりは綾子の上司、狼森が見知らぬ少年と歩いているのを見る。少年の正体を知ったとき、綾子は家族について考えさせられることとなる。

 

狼森のエピソードが印象的だった

今回はラブラブシーンより綾子の上司、狼森のエピソードが印象的でした。こういうシーンをしっかり書いてくれるのがこのシリーズのいいところですよね。

有能だけれど恋愛面には問題があり、三回も離婚をした狼森。奔放な彼女が、自分の息子の前ではおどおどしてしまい、距離感に悩むのが何だかリアルでした。

血が繋がっているから家族になれるわけではない、というエピソードを挿入することによって、綾子と美羽、巧の関係にも影響を及ぼしていくという流れが美しかったです。

 

今回は初夜がテーマということで、「そういう」シーンはあるのですが、ざっくり描かれるだけでそれほどエロくはありません。いつものお色気シーン程度です。

ふたりが楽しそうで何よりでした。

 

そしてラストの展開は衝撃的でした。最終的にはハッピーエンドにはなるのでしょうが、このシリーズがこういう問題をなあなあにして展開するとは思えません。真面目に「家族になる」ことについて語るのでしょうかね。最終巻が楽しみです。