あらすじ・概要
「あのときああすればよかった」「親に愛されなかった」「他人への罪悪感に囚われている」。どうにもならない事実に囚われ、罪悪感や後悔の中苦しんでいる人たちがいる。紙とペンさえあればできるワークを通し、罪悪感や後悔から抜け出すためのコツを指導する。
罪悪感からどうやって抜け出せばいいのか
HSPと帯に入っているんですが、敏感だとか敏感ではないとかは関係なく、過去の嫌な出来事が忘れられなかったり、親からの愛情に不満を持っていたり。大きな挫折を味わっていたり……「どうにもならないこと」を乗り越えるための本でした。
帯含め、プロモーションの仕方が内容に見合っていないように思います。
宣伝の仕方には文句を言いたいですが、本の内容は興味深かったです。「なんとかできたかもしれない」「自分だけが悪いのかもしれない」という罪悪感を手放し、変えられないことを受け入れた上で変えられることに努力を注ごう、ということがこの本のテーマです。
もちろんただ他人の言葉だけでそう思えるようになるわけではないので、自分への手紙を書いたり、罪悪感を持っている相手へ、出されることのない手紙を書いたりして、自分の中の苦しみや痛みを受け入れていきます。
紙とペンさえあればできるワークが多いので、「試しにやってみようかな」と思えるところがいいですね。
どんなに悩んでも罪の意識を感じてもこの世の苦しみがなくなることはない。悲しいことは悲しんでいい。ただ、それに囚われ続ける必要もないのだ。そう思える本でした。
きれいごとではなく、「乗り越えるため」に協力してくれる感じが心地よかったです。