さとうみゆき『母といろんなところにいってきました』
KindleUnlimitedから。
老後を迎えた母をいろいろなところに連れて行ってあげたい。近場のまったり旅や、アルパカのいる牧場での散策、湯治、かつて住んでいた街をふたたび尋ねるなど、母娘で旅をするコミックエッセイ。
まったりとした雰囲気で癒されるコミックエッセイでした。派手さがなく、地味な場所が多いところもいい。
一番好きなのは母親がかつて住んでいた街を訪ねる回ですね。「あのころ」を思い出す著者の母親の姿が印象的でした。
ドキュランドへようこそ「KARAOKEが私を変えた―フィンランドカラオケ物語―」
NHKの録画。
北欧の国フィンランド。そんなフィンランドにも日本のカラオケは伝播している。市井の人々が、それぞれの葛藤や悩みを抱きながら、カラオケバーやカラオケイベントの舞台に立つドキュメンタリー。
タイトルから明るいドキュメンタリーを想像していたのだけれど、実際のところ人生のビターな部分が多く含まれた作品でした。洋楽の「ピアノマン」を思い出すような作風です。
なかなか夜が明けないフィンランドの冬の風景も相まって、暗い夜道を明かりをつけて歩くような話でした。
「人生にはままならないことが多いからこそ、自分の自由になる部分はせめて思うままに生きたい」という登場人物の言葉が印象的でした。
【激レア】映画予告のプロが明かした"魅せる動画"の作り方/ゲームさんぽ×SaintsRow
SaintsRowというゲームのPRを依頼されたゲームさんぽチーム。裏社会系、不良集団系のそのバカゲーの素材をプロに映画予告風に編集してもらい、映画予告ができるまでの過程を学びつつゲームのプロモーションもしてしまおうという企画。
映画予告の裏事情もぶっちゃけて話していて笑ってしまいました。複数のスポンサーの利害が交じり合う製作委員会からあれこれ言われる面倒くささについて(言葉を選びつつも)話してくれたのはうれしかったです。
この手のゲームは全然遊ばないんですが、映画予告のプロが予告を作ると一気に映画っぽくなる不思議。
声優さんが声を当てるシーンも入れてくれたのはさらにうれしいですね。
【旅行計画】イギリスに行ったら見たいアートBEST6
あつ森美術館編で登場した国立西洋美術館の研究員、川瀬佑介氏がイギリスに行ったら必ず見たい価値のある美術作品を紹介。絵から見るイギリスの歴史とは。ゲームさんぽがゲームをやらない番外編。
カルチャーセンターで4000円くらい出さないと聞けないような話。講義レベル。タダでいいんですかこれが。
イギリスの文化に迫る難しい話でありながら、対談形式なのでラジオのように聞ける気安さもよかったです。
持病があるし環境の変化が苦手であまり海外には行けないんですが、こうして外国の文化を紹介してもらえると異国に思いを馳せることができます。
絶対に面白いのでいろんな土地、いろんな題材でやってほしいです。
たかぎなおこ『へなちょこ手作り生活』
不器用ながらDIYが好きな著者。何度も失敗を繰り返しながら、シューズ入れ、棚、樹脂粘度のマグネット、梅干しなどを作っていく。コミックエッセイと写真で送る手作り体験記。
特別なことは描いていないけれどしっかり面白かったです。やはり著者のコミックエッセイのうまさはとびぬけていますね。
作ってよかった! という肯定感だけではなくうまくいかなかったことも含めて描かれているのが共感できました。
多少不格好でも自分で作ったものには愛着がある、という手作りならではの感情も好きでした。