あらすじ・概要
学校に通いながらガイドの仕事をしているアイナ。ある日、アイナは行き倒れている青年を拾う。リエトという彼は極度の方向音痴で、強い冒険者なのにどこか世間とずれた性格をしていた。彼のことが気になったアイナは、つい何かと彼を助けてしまうようになる。
ポンコツ冒険者とはっきりものを言う女の子のコンビが心地いい
ヒーロー、リエトはポンコツでコミュニケーション能力も低く、結構頼りないです。
しかしそんなリエトにしっかり者のヒロインのアイナがガンガンツッコミを入れていくので、読んでいていらいらしません。
リエトにイラっと来る前にヒロインが的確なこと言ってくれるのでストレスが少ないんですよね。
リエトも自分にはっきりだめなことはだめと言ったりアドバイスしたりしてくるアイナに、親近感を覚えます。コミュニケーションが苦手な自覚があるリエトには、積極的に話してくれるアイナがありがたかったのです。
リエトはキラキラしていないし、だめなところも多いですが、地に足のついたキャラクターで好感を持てました。
お互いズブズブに肯定し合うのではなく、違うからこそお互いの価値が生かせる関係というのがよかったです。
一方で、リエトがやたらとべたべたアイナに触るのが気になりましたね。私は読者だからメタ視点で「リエトとアイナはくっつくんだろうな」ということがわかっていますが、登場人物はそれを知らないわけです。その段階で付き合ってもいない女の子にべたべた触るのってセクハラでは?
甘い展開がしたいなら、もう少しおぜん立てを上手くやってほしかったです。