ブックワームのひとりごと

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【仕事とストレスに疲れた日には染みる】白野アキヒロ『社畜OLと悪魔ショタ』感想

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社畜OLと悪魔ショタ (コミックエッセイ)

 

あらすじ・概要

ブラック企業に勤めるOLは、思い詰めるあまり悪魔を召喚してしまった。しかし現れたのは年若い少年の姿の悪魔だった。悪魔ながら優しく親切で、自分のことを大事にしてくれる彼に、OLは癒されていく。

 

ご都合主義の作品だけど漫画がうまい

徹頭徹尾ご都合主義の話ですが、それでも楽しめました。演出が面白いです。

 

漫画は基本はモノクロで描かれているのですが、悪魔がかわいいことを言ったり優しい言葉を言う決めゴマのみ、カラーで着彩されています。

紙の書籍でも演出は再現されているんですかね。

ここぞというときに悪魔の顔のアップと、カラーイラストによる繊細な表情の描写が出てくるので、どきっとしてしまいました。

絵柄もかわいいし、細かいところがフェチに溢れていてぐっと来るんですよね。

コマ割りやせりふ回しもとても読みやすく、漫画を描き慣れている人の作品だと思います。

 

普段はこういう「イケメン(ショタだけど)」に無条件で愛されるというご都合主義な作品はあまり読まないのですが、たまに読むと癒されていいな……と感じました。

疲れているときは頭を空っぽにして読める作品がありがたいです。

それだけ著者が自分の絵柄の強みや、描きたいものを理解しているのだろうと思います。