あらすじ・概要
ギランバレー症候群という難病にかかってしまった著者。しかし父親のギャンブル依存のせいで家計は火の車だった。父親は心を入れ換えて働くようになるも、次々と困難は襲ってくる。果たして著者は落ち着いた患者生活を送ることができるのか。
たまたまこういうルートをたどる人もいるけど基本は福祉を頼れ
本当にたまたま自力でギャンブル依存を治せる人でよかったです。
『ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!』と内容がかぶる部分もありますが、今回はギャンブル依存の父親との関係を描いた作品です。
著者はお金がないのが当たり前のようになっているので、あまり悲壮感はありませんが、他人から見るとかなり痛々しい雰囲気です。
「娘が病気になってギャンブルをやめて真面目に働くようになった」というのは美談のように見えます。しかしバイト代を全部親に取られていたり、お小遣いを父親に奪われたり、美談では済まされない内容もたくさんあります。
著者が何だかんだ親のことを受け入れられる人でよかったですが、別に著者と同じように親を受け入れられなくてもいいと思います。
離れることでお互いを客観視できることもあります。他の依存症患者家族は無理をしないでほしいです。