ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

【宝塚歌劇にハマった女性の感情ジェットコースターと人生の変化】細川貂々『タカラヅカが好きすぎて』

このブログには広告・アフィリエイトのリンクが含まれます。

タカラヅカが好きすぎて。 (幻冬舎文庫)

 

あらすじ・概要

ある日突然、宝塚歌劇にはまってしまった。DVDを買い集め、宝塚歌劇が流れるTVチャンネルを契約し、ついには日本中の宝塚歌劇の上演に通い詰める。好きなものがある幸せと、宝塚の好きな俳優を指す「ご贔屓」がいることの感情の上下を描く漫画。

 

好きなものがあるから仕事ががんばれる

前半が著者の気持ちを投影したオリキャラの話で、後半が著者を主人公としたコミックエッセイなのですかね。その辺少しややこしかったです。
 
宝塚歌劇には一度行ったことがありますが、宝塚中心に経済が回っていることに驚きました。著者もまた、宝塚を好きになってDVDやTVチャンネルを契約し、日本中に公演を見に行きます。
喜びが大きいゆえに悲しみも大きく、まさに感情のジェットコースターでした。
作品の本題ではないですが、さらっと「宝塚で身を持ち崩した女性は多い」という話が出てくるところはおっかなく感じました。
そりゃアイドルやホストや若手芸人に身を持ち崩す女性がいるのだから、宝塚にもいるでしょう。
実際歌劇団の中では激しい上下関係がある……というのもなかなか生々しかったです。
 
無理な追っかけ方をするのはよくありませんが、「趣味の世界を持っているからこそ仕事を頑張れる」というのはよくわかります。趣味の領域と、仕事の領域が分かれていることは大事ですよね。
エンターテイメントの力を感じるコミックエッセイでした。