ブックワームのひとりごと

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【成立してほしくなかったカップルが成立してしまった…】藤沢もやし『御手洗家、炎上する』感想

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御手洗家、炎上する(1) (Kissコミックス)

 

あらすじ・概要

とある家庭に家事代行としてやってきた杏子。彼女は火事によって両親が離婚した経験があった。火事の原因は母となっていたが、実は父の再婚相手で母の元友人、真希子が犯人なのではないかと疑う。杏子は家事代行として真希子の信頼を得ながら、家族の過去を探っていく。

 

面白かっただけに恋愛観が一致しなくて苦い気持ち

途中まではすごく面白かったんですが、私が「ここはくっついてほしくないなー」と思っていたカップルが成立し、しかもその恋愛関係が作品のオチになってしまったので苦い気持ちになりました。

しかし、振り返ればそのふたりがカップル成立する伏線はたくさんあったからクオリティへの文句は言えないです。作者との恋愛観の不一致を感じます。

 

ストーリーは昼ドラのような復習劇ですが、どのキャラクターにもいいところと悪いところがあり、勧善懲悪ではありません。

ひきこもりの青年が実は……だったり、優しい父親が裏では大変なことになっていたり。

人間の裏表や、意外な真実の連続で、読者を飽きさせない漫画でした。

 

でもやっぱり私はああいう男性とヒロインがくっつくのはちょっと……作中で暴力振るってるし……と思ってうじうじしていました。