あらすじ・概要
宇宙船ブレーメンⅡの船長に抜擢された主人公は、そこで知性ある動物たちと働くことになる。初めてのことに戸惑いながらも、主人公は動物たちと困難を乗り越えていく。旅の終わりに、出会った1匹の黒猫とは……。
こんなご都合主義なハッピーエンドもあっていい
さすがに人生こんなにご都合主義にはならないでしょうが、こうして救われる作品もあっていいと思える内容でした。
虐げられたもののために、みんなが立ち上がるシーンは何だか泣けてきます。本当にこういう世界であればと思いました。
テンポがいいのでサクサク読め、それぞれの話がポジティブな形で終わるので、疲れているときに染みる話です。
とはいえ黒ヤギと白ヤギの話は悲しいですが、それでも希望のある終わり方でした。
女性主人公なのに、好いた惚れたの話がなくすすむのがいいですね。恋愛をするキャラクターはいますが、それはゲストキャラです。主人公は一切恋愛しません。
それでもわざとらしくなく、自然に話が進むのもよかったです。
女性向け漫画はこうあるべき、という規範に囚われないからこそ、ポジティブでご都合主義な展開もすんなり入ってきます。
登場する動物たちはみんなかわいいです。リアル調のときとコミック調」のときがあるのが気になるけれど、これも一種の演出なのかもしれません。