あらすじ・概要
できないこととできることに差がある、空気が読めない、聴覚や嗅覚が過敏である……。さまざまな困難を抱える発達障害の人々。発達障害の若者とその周囲のために、心がけたいこと、工夫すべきことを解説する親書。
広く浅くだが発達障害の困り事を網羅している本
広く浅くという感じではありますが、発達障害の人がつまずきやすい問題を網羅しています。これを読んでわからないことがあれば、巻末の参考文献を呼んでみるといいでしょう。
普段話しにくい、発達障害の人の性の問題や依存症、金銭感覚の話についても触れられています。
誤解を受けがちな部分だからこそ、信頼のできる大人が発信してくれることが大事だと思います。
また、いざというときに福祉を頼る方法についても書かれています。この辺りは法律がコロコロ変わるので難しいところなのですが、「助けてもらってもいい」ということがわかっているのが重要だと思います。
ただ、情報量が多いので、今うつ状態だったり、メンタルを遣られていたりする人には読むのが疲れるかもしれません。
その場合はもっと気軽な本を読んだ方がいいかもしれません。
なるべくわかりやすく書いてはくれていますが、普段から本を読みなれている人向けだと思います。