ブックワームのひとりごと

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『タイのひとびと』小林眞理子 クランチコミックス 感想

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タイのひとびと (クランチコミックス)

 

あらすじ・概要

著者はタイが好きで、何度もタイに行っている。そこで出会ったタイ人の優しさ、タイの文化をコミックエッセイにして綴る。タイにおける占いや、交通手段、食文化などをコミカルなタッチで紹介。

 

タイの人の優しさと豪快さ

どこかで見かけたことがあると思ったら、Twitterでバズっていたタイ漫画ですね。

 

タイの人の豪快さと優しさが同居しているところが面白かったです。

具合が悪くなったら親身になって助けてくれる一方で、ミニスカートのままバイクに横乗りしたり、ビニール袋でテイクアウトしたり。

ビニール袋でのテイクアウトはある意味プラスチック容器よりエコかもしれないですね。

 

コミックエッセイにしては頭身が高く、リアル寄りの絵柄ですが、その分タイの人たちの表情や仕草がよくわかっていいです。

こういう対応をして貰えたら嬉しいなあというのが理解できます。

 

あとがきで、タイのことについて話そうとするとネガティブな反応をされる、という著者の言葉が印象的でした。

確かに、キラキラしたヨーロッパについての旅行記に比べて、東南アジアの旅行記はひねくれた内容が多いです。

「絵に描いたような素敵な国」はどこにもないんだろうけれど、それはそれとして、よその国のポジティブな面を語る作品はあっていいと思います。