ブックワームのひとりごと

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『どう考えても死んでいる』雁須磨子 バーズコミックス ルチルコレクション 感想

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【電子限定おまけ付き】 どう考えても死んでいる (バーズコミックス ルチルコレクション)

 

あらすじ・概要

晋太郎は、ある日自分が幽霊になっていることに気づく。同性の恋人、翼に会おうとすると、彼は晋太郎ともう一度会うためにに怪しい霊能力者に頼ろうとしていた。翼を止めたいと思いながらも、幽霊である晋太郎は何もできない。

 

幽霊と人間の恋物語と意外なエンディング

『ロジックツリー』が面白かったのでKindleUnlimitedで読めるこちらの本も読んでみました。

 

 

受けがここまで愛が重いのは珍しいのでよかったです。愛の重い受け、なかなか見かけないですからね。

序盤はただの心霊コメディでした。しかしだんだん登場人物たちの心理がわかってくるうちに怖さと愛おしさを感じるようになりました。主人公もその相手も、はっきり恋愛感情があるのが描かれています。

ラブロマンスだからこそできる展開で、BLに限らず恋愛コンテンツにはいろんな可能性があると再確認しました。

 

憎まれ役なのかと思ったら、親切だった霊能力者キャラも味わい深かったです。男同士の巨大感情に巻き込まれてこれだけ親切なのは、人間ができています。こういう優しい人に宝くじ当たってほしいですね。

 

多少きわどいシーンはあるものの、性描写は控えめです。お互い成人男性だったらそのくらいのことはするよね……という範囲での性描写です。

私はBLの性描写がそれほど刺さらないので、このくらいがちょうどいいですね。

 

悲恋で終わるのかと思いきや、独特の着地をしました。びっくりしましたが、こういう個性的な結末もありかなあと思います。癖のある話でしたが面白かったです。

 

 

 

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