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ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

廃墟になった日本で何のために生きるか? 九岡望『エスケヱプ・スピヰド』感想

読書メーターのレビューを読んで面白そうだと思ったので入手してみました。

ヒロインより主人公が大きく映っているライトノベルは今時珍しい気がします。もしかして女の子なのかと思ってしまいました。

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)

あらすじ

日本に似て非なる国、八洲(やしま)。人々は戦争で廃墟になった町に取り残されていました。その中の一人、叶葉はある少年と出会います。彼は戦争の時代を生き抜いた、高度に発達した武器だったのです……。

 

廃墟の中のガール・ミーツ・ボーイ

武器の主人公とその主人の少女。次第に交流を深めていく二人……と、流行に合わせるなら性別が逆な気がします。

王道とは若干外れた設定ですが、その分こだわりが感じられてよかったです。二人が心を通わせていく過程が丁寧に描かれていて、自然と応援したくなってきます。少年少女のわちゃわちゃかわいかったです。それでいて無駄なお色気はなく、硬派に話が進んでいくのがまた安心しました。

その他にもおっさん世代がいいところを見せるのがよかったです。いろんな世代が出てくる小説が好きなんですよね……少年少女との対比もできて、こうぐっと来ます。

読んでいるとみんな好きになってくるキャラクター設定でした。

 

イラストがとても良い

それから、イラストが作品に合っていてすごくいいです。メカのデザインがかっこいいし、おっさんもちゃんと素敵だし、モノクロもカラーも両方上手です。ときどき、かわいい女の子以外は下手なイラストレーターがメカ系のラノベを担当しちゃって大惨事になるからなあ……。その点この作品のイラストレーターさんは素晴らしかったです。

昭和のまま近代化した日本、というイメージがよく示されていたと思います。この絵柄で脳内再生されて楽しいです。

文章は若干読みにくいところもありますが、デビュー作なのでこれから成長していくと思います。これから読み進めるのが楽しみです。

 

まとめ

かっこよくて胸きゅんする要素もあって、すごく面白かったです。これから少しずつ読み進めていきたいなと思います。

ひとつ人生の楽しみが増えてうれしいです。わくわくしますね!

 

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)

エスケヱプ・スピヰド (電撃文庫)