ブックワームのひとりごと

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『公爵令嬢ティアレシアの復讐』奏舞音 ビーズログ文庫 全2巻 感想

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公爵令嬢ティアレシアの復讐 ~悪魔の力、お借りします~【電子特典付き】 (ビーズログ文庫)

 

あらすじ・概要

姉に陥れられて処刑されたクリスティアンは公爵令嬢ティアレシアとして転生する。悪魔ルディとともに、姉に復讐するため奔走する。意地悪な姉は、ティアレシアも攻撃してきて……。転生政争ファンタジー。

 

テンポの速い転生ファンタジーでモラルも高い

普段あまり転生ものは読んでいないのですが、これは読んでみたらすらすら読めました。テンポが良く、描写がわかりやすいです。

ティアレシアというヒロインが積極的なので、展開も早いです。

ヒーローがちょっと強引なシーンもありますが、ティアレシアがはっきり意見を言えるキャラクターなのであまり不快感がないです。嫌だったら嫌って言うだろうしな……。

モラルも非常に高いので、ティアレシアなら大丈夫だろうという安心感がありました。

 

クリスティアンの人格を引き継ぎつつ、ティアレシアとして生きていて、キャラクターとしても好ましかったです。クリスティアンの人格だけ取り沙汰されていると、現代のティアレシアの立場は何……となってしまいますからね。

 

1巻でキリがよく終わったために、2巻は蛇足なのではいかと不安になりました。しかしその不安を払拭してくれる出来でした。

何のために復讐相手を生かしておくのか、その理由がきちんと現れます。謎の宗教というおどろおどろしいネタも加わって、1巻とは別の味わいがありました。

2巻でほぼ全ての伏線を回収したのでこれで完結でしょうか。

能力があると思うので、また書いてほしい作家です。

 

 

 

 

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