ブックワームのひとりごと

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『蒼穹のカルマ』橘公司 富士見ファンタジア文庫 全8巻 感想

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蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)

 

あらすじ・概要

空飛ぶモンスター空獣を狩る駆真(かるま)は、姪にはデロデロになるほど甘い。駆真が愛する在紗を巡って、異世界を冒険したり学園に潜入したり、ドタバタ劇を繰り広げるトンチキコメディ。

 

愛が重いけど愛が深い百合SF

姪にはポンコツになる最強系ヒロイン。ポンコツっぷりがすごいですが、格が下がらないのがまたすごいです。思考回路はおかしいけど社会人としては有能で、ちゃんと仕事しているんですよね……。

部下の能力を適切に理解したり、アドバイスしたりするので、ただ性格のおかしい女性ではありません。主人公として納得のいく活躍をしています。

 

世界観は学園ものになったり、異世界勇者と魔王のファンタジーになったり、揺れ動きます。

めちゃくちゃな展開ですが、一応ストーリーのつじつまは合っているところがすごいですね。ネタ系ばかりの展開でつじつま合うことあるんですね……。

 

あとは「おそらく恋愛関係にはならないけど、お互いのことを『わかってる』男女」が浴びれたのがよかったですね。テーマ自体が女と女の関係性なので、恋愛関係にならないということが確定しています。

三谷原

在紗に惚れた異世界の魔王(男性)も駆真と共闘してくれて、突発的に発生するバディ要素が好きでした。

思えば、分の好きな人にはいろいろな人に好かれて幸せになってほしい、と思えるのは素敵ですね。

 

ロリコン的描写が強いので、フィクションであっても未成年が性的に描かれる作品が苦手な人はやめておいた方がいいかもしれません。

 

 

 

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