表紙の花、キョウチクトウですね。花言葉は「油断大敵」「用心」。なんだか象徴的です。
あらすじ
学校の友人に頼まれ、蔵の整理を手伝っていた莉莉は、そこで古い日本刀を見つける。日本刀には付喪神が憑いており、莉莉はその付喪神に「使ってほしい」と懇願される。一方で、すべてのあやかしを倒し消し去ろうとする術者が現れ……。
嵐がこの作品の登場人物でなければヤバかった
今回は嵐がクローズアップされていました。
つくづく思うのは、嵐は別の作品に出ていたら人を2、3人殺していそうだな、ということです。『あやかし双子~』が日常系あやかしもので本当によかったですね。
大切な人がいないと、糸が切れたたこのように居場所がなく、狂った動きをしそうなやつでした。
嵐が晴と一緒にいるのは、半分晴のためだけれど、半分は自分のためなのだろうと思いました。
嵐が今後どうなっていくのかわかりませんが、誰かを傷つける形ではないありかたにたどり着いてくれればいいですね。
人の倫理観とはずれたあやかし
今回登場した刀の付喪神兼光は、人の倫理観とはずれたところがあって少し怖かったです。今まで出てきたあやかしが基本的に人間に友好的だったので、ギャップを感じました。(ある意味兼光も友好的と言えばそうなのですが)
たまたま運がいいだけで、莉莉は案外綱渡りな生活をしているんだろうなと思います。今後綱渡り度が上がっていきそうでちょっとはらはらしてます。
少しだけ登場した、莉莉の母の立ち位置もよかったです。そりゃあ心配しますよね。
あのシーンを入れたことによって、莉莉の無茶な行いがより重くなった気がします。さらっと流されたら読者としてもその程度のことなのかな、と思ってしまったでしょう。
まとめ
やっと最新刊まで追いつきました。次の巻も読みたいです。
とりあえず嵐がヤバいやつということはわかりました。晴は彼の手綱を握れるのでしょうか。二人三脚でがんばってほしいです。
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