この記事を読んで手に取ってみました。
紙の本では花のおしべの部分が箔押しでした。このデザイン笑うわ。
uzumaki-guruguru.hatenablog.com
あらすじ
物語の中で、あまたの女性と浮名を流した光源氏。ひとりの男を通して棒姉妹(シスターズ)となった女性たちはどんな人々だったのか……。源氏物語を脚色し、独白風にした新解釈本。
ゴシップ雑誌の投稿欄みたい
この間読んだゴシップ雑誌の投稿欄みたいで面白かったです。
源氏物語が今まで読み継がれてきたのは、恋愛や男女の関係における「あるある」要素が今でも通用するからだと思うんですよね。だからこういう風にゴシップみたいに書いても違和感がない。
下世話な本ですが、源氏物語はフィクションなので下世話なこと言っても誰かが直接傷つくわけではないから気楽です。
人の不幸や、みっともなさをげらげら笑える黒い喜びがありました。これを現実でやるとやっかいだからな……。
脚色が多いので、詳しくは原典か現代語訳を当たってほしいけれど、「これはこれでアリ」なストーリーでした。
翻案されすぎてて新鮮味がない
ただ、源氏物語はいろいろ翻案されすぎてて、アプローチが多いので、これも新鮮な感じはしなかったですね。面白いけれど。
そこは源氏物語をテーマにする宿命みたいなところがあります。
あと私は源氏物語のあらすじをだいたい知っているので、結構飛ばし読みをしてしまいました。
個人的には楽しめたけれど、おすすめするかというと微妙なところがあります。下ネタばっかりだし、書かれている内容として新しいものはないし。
下世話な話で盛り上がりたいという人がいればおすすめします。あまり罪のない下世話さだと思うので。
まとめ
個人的には面白かったけれど、おすすめするのは難しい本でした。
下世話な話で盛り上がるのが好きなら読んでもいいかもしれません。
源氏物語のあらすじを知るなら『あさきゆめみし』がおすすめです。