ブックワームのひとりごと

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ライトノベルが好きな人におすすめしたいライトノベル以外の小説10選

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 ライトノベルが好きですが、ジャンル的には雑多に読むので、気になった本はとりあえず読んでみる主義です。

その中で「これはライトノベルが好きな人が読んだら面白いだろうな」という本が出てくるので、そんな本をまとめてみました。

ライトノベルじゃない本」の基準はレーベルで決めました。加えて、もともとライトノベルだったけれど一般レーベルで出しなおされたものは除外。

 

『雨にもまけず粗茶一服』松村栄子 ポプラ文庫ピュアフル 上下巻

茶道の家元の少年が家出し、そこで別の家の相続問題に巻き込まれるコメディ系茶道小説。

 濃いキャラクターの軽妙な会話シーンや、ころころと転がっていく展開は、ライトノベルが好きな人には読みやすいものだと思います。

少年の成長を描いた青春ものとしてもマル。

(P[ま]1-2)雨にもまけず粗茶一服<上> (ポプラ文庫ピュアフル)

(P[ま]1-2)雨にもまけず粗茶一服<上> (ポプラ文庫ピュアフル)

 
(P[ま]1-3)雨にもまけず粗茶一服<下> (ポプラ文庫ピュアフル)

(P[ま]1-3)雨にもまけず粗茶一服<下> (ポプラ文庫ピュアフル)

 

 

後宮小説』酒見健一 新潮文庫

うっかり王妃になった普通の少女が賊と戦う中華風ファンタジー。

淡々とした文章で濃い内容が描かれていくのが不思議な感触。

後宮ということで下ネタが多いけれど、主人公があっさりした性格なので読んでいて恥ずかしく思わずに済みます。

後宮小説 (新潮文庫)

後宮小説 (新潮文庫)

 

 

『天山の巫女ソニン』菅野雪虫 講談社文庫 全5巻

 巫女見習いから侍女になった少女が冒険する韓国風ファンタジー。

あっさりしたわかりやすい文章ながら、世の中のシビアな部分や政治の難しさを描いているのが特徴。

 主人公は女の子だけど、恋愛要素が少ないので、男性にも読みやすいと思います。

天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕 (講談社文庫)

天山の巫女ソニン(1) 黄金の燕 (講談社文庫)

 
天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀 (講談社文庫)

天山の巫女ソニン(2) 海の孔雀 (講談社文庫)

 

 

星界の紋章森岡浩之 ハヤカワ文庫 全3巻

 親の事情で貴族になった少年が、銀河系のお姫様と出会うボーイミーツガールSF。

設定は難解ですが、読み飛ばしてもなんとなく話は追えるので最初は人間を追ってみてください。みんなアレな感じで頭を抱えます。アーヴには変人しかいないのか……。

ひたすらラフィールが可愛いので、萌えノベルとしても読めます。続きもあるんですが、最初の三部作で一応区切りがついているのでまずはそこから。

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

 

 

『ジーンズの少年十字軍』テア・ベックマン 岩波少年文庫 上下巻

 少年が十字軍の時代にタイムスリップして、少年十字軍と行動を共にする児童文学。

30年以上前からタイムスリップ系チート小説ってあるんだな!と感動しました。知識でチートする話です。

生きる時代が違うことによる考え方のぶつかりあいも面白いです。展開がとてもはらはらしました。

ジーンズの少年十字軍〈上〉 (岩波少年文庫)

ジーンズの少年十字軍〈上〉 (岩波少年文庫)

 
ジーンズの少年十字軍〈下〉 (岩波少年文庫)

ジーンズの少年十字軍〈下〉 (岩波少年文庫)

 

 

 『赤朽葉家の伝説』桜庭和樹 創元推理文庫

祖母、母、孫の三世代にわたって語られる製鉄一族赤朽葉家の歴史。

個性的な赤朽葉家のみなさんに圧倒されます。ありえないだろうそのキャラ設定……と思いつつ、どこかリアリティを感じてしまう不思議な作品です。

わけのわからないキャラクターのネーミングセンスも好きです。

赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)

赤朽葉家の伝説 (創元推理文庫)

 

 

西城秀樹のおかげです』森奈津子 ハヤカワ文庫

 滅亡した世界で二人だけ生き残った同性愛者の話などの短編集。

表題作がとても好きです。めちゃくちゃ笑ってしまって、つらいときにこの作品を思い出して元気出してます。

バカSFとしてはかなりの名作だと思います。本当にパワーを感じます。

西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)

西城秀樹のおかげです (ハヤカワ文庫 JA)

 

 

 『小市民シリーズ』米澤穂信 創元推理文庫 4巻まで刊行

探偵行為が大好きな少年と復讐が大好きな少女が「小市民」を目指すミステリー。

主人公の性格が悪すぎて逆にすがすがしくなってきます。こんな人間と友達になりたくはない、のに話としては面白いという……。

出てくるお菓子がおいしそうで飯テロ小説でもあります。

 

 『芙蓉千里』須賀しのぶ 角川文庫 全4巻

ロシアに渡った少女が芸妓になって踊りで覇道を行く話。バトルもあるよ!

次から次へと展開する過酷なストーリー、そして善悪併せ持つキャラクターの魅力があるのでどんどん読み進めてしまいます。

業が深い話ですが、だからこそ描ける愛の結末にぐっときました。

芙蓉千里 (角川文庫)

芙蓉千里 (角川文庫)

 
北の舞姫 芙蓉千里II (角川文庫)

北の舞姫 芙蓉千里II (角川文庫)

 

 

リヴァイアサン三部作』スコット・ウェスターフェルド ハヤカワ文庫SF

 蒸気機関とバイオ技術が異常発達した第一次世界大戦の時代、オーストリアの公子が逃亡するスチームパンクシリーズ。

 登場するメカや生物機械が面白くて見ていて飽きません。詳細な挿絵もついていて、昔懐かしい冒険小説の雰囲気があります。メカ好きな人にはたまらない小説だと思います。

キャラクターも癖があって面白いんですよね。

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

リヴァイアサン: クジラと蒸気機関 (ハヤカワ文庫SF)

 
ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF)

ベヒモス―クラーケンと潜水艦― (ハヤカワ文庫SF)

 
ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF)

ゴリアテ-ロリスと電磁兵器- (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 まとめ

きりがいいので10でやめましたが、本当はもっと出せそうですね……紹介する本がたまったらまたチャレンジしたいです。

みなさんも良い読書ライフを!