ブックワームのひとりごと

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多面的に描かれるキャラクターが人間ドラマとして面白い 『三国恋戦記 オトメの兵法』感想

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Daisy2Collection 三国恋戦記

そういえば牧場物語以外の乙女ゲームってやったことないな……と思ったので名作と名高いこちらをプレイしてみました。

 

あらすじ

不思議な本によって三国志に似た世界に飛ばされた主人公、山田花(名前変換可)。彼女は軍師孔明の弟子ということになり、本の力を借りて三国の登場人物に助言していく。花と登場人物はどんな未来を選ぶのか……。

 

人間を多面的に描くストーリー

何よりも面白かったのは登場人物の多面性です。あるルートで悪役をしていたキャラクターが、別のルートだといい人に描かれています。しかもそれが、キャラ崩壊でなく、境遇や関係性によって必然だということがわかります。

そこが恋愛もののくくりを超えて、人間ドラマとして面白かったです。ときめきや恋愛の力だけに頼らず、まず話を面白くしようとする気概を感じました。

歴史を元にしているので、どうしても共通している展開が多くなってしまうのですが、その分キャラクターを丁寧に書き分けてルートの差別化をしていました。

恋愛シーンは、私はドはまりするキャラクターはいなかったですが、よくまとまっていたと思います。

 

印象的だったキャラの感想

孟徳

この作品で一番ヤバい人。このルートの花ちゃんを全力で引き留めたくなってきました。

魅力があるのはわかる、わかるけど、リアルでは絶対に恋愛したくない……と恐怖しました。

 

仲謀

最初はオラオラ系なんですがだんだんかわいくなってきます。年下男子。

いい意味で普通の感性の持ち主で安心します。結婚相手は幸せになれそう。

 

公瑾

公瑾自身のルートと他人のルートではまったく印象が違うキャラ。特に隠しキャラのルートのときはひどいです。

でも乱世っぽい性格で個人的には大好きです。

 

文若

ちょっとダメなところもあるけど、信念と正義感の強い人でした。尊敬できる相手。

孟徳が気に入るのがわかります。

 

雲長

闇が深かったです。話は面白かったけど重すぎて恋愛として萌えられませんでした。

作品の根幹にかかわる設定が明らかになるので、なるべく後にクリアしたほうがいいと思います。

 

まとめ

情報を調べずにプレイしましたが、面白かったです。名作なだけあってまず話のクオリティが高いです。

ただ、盛り上がるシーンで「こいつと恋愛するのは嫌だ……」と冷静にツッコミを入れる自分がいるので乙女ゲームはあまり向いていないことがわかりました。

よっぽど興味があるとき以外はしばらくやらないかな。

三国恋戦記 魁

三国恋戦記 魁

 
Daisy2Collection 三国恋戦記

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