今更ながらイラストレーターさんが、刀剣乱舞の虎徹を描いた人だと気づきました。
結構塗りの雰囲気が違うから気づかなかったです。
あらすじ
あやかしを癒すものとして、晴に弟子入りした莉莉。文化祭の展示の調べ物で図書館を訪れた彼女は、文字が消えてしまった本を見る。それはあやかしの仕業なのだろうか……。
天竺鼠かわいい
今回の、天竺鼠のあやかしはかわいかったですね。なでなでしたい。この見た目で、中身は博学というのがギャップがあって面白いです。
傷を癒してあげても、単純にハッピーエンドというわけではない、というところがドライでよかったです。
二編目の千羽鶴の話は、良かれと思ってやったことが裏目に出たかもしれないあの人のことを思うと、少しむなしいです。でも、彼女を愛してくれる人がいてよかったです。
基本的に「いい話」ではあるんですが、ただ単純なハッピーエンドではないところが逆に誠実な感じがします。ファンタジーではありますが、その心理描写の塩梅が話にリアリティを与えていました。
なんとなく違和感を感じる巻だった
一方で、双子と莉莉との出会いを描いた一巻と比較すると、なんだかおさまりの悪さを感じる巻でした。
それは、微妙ににおわされている伏線のせいや、すべてを話していない晴と嵐の態度のせいでしょうね。
このおさまりの悪さの理由が、きちんと説明されてくれればいいんですが。投げっぱなしにならないことを祈ります。
晴の天然たらしっぷりが発揮され、晴と莉莉の関係がどうなるかも気になります。でも自覚はさっぱりなさそうだし、進展はすごく遅くなるような気がします。
嵐の、ひどい男なところも話にアクセントを加えていて好きです。こういうままならない男って好きですよ。
まとめ
面白かったけれど、何か違和感を感じる話でした。
その違和感があとで伏線として回収されることを期待しています。

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