ブックワームのひとりごと

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タイプライターで世界の頂点を目指せ『タイピスト!』感想

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タイピスト!(字幕版)

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あらすじ

田舎から街に出てきたドジなローズ。保険会社を経営するルイにそのタイピングの速さを見込まれ、タイピングの大会を目指すことになる。タイピングの訓練をするうちに、ルイとローズの間には微妙な感情が芽生えてきて……。

 

タイプライターで成り上がれ

ドジな女の子が努力して勝ち上がり、人生を切り開いていくのは、王道でよかったです。ローズはかなりダメな子だけれど、少しずつたくましくなっていく姿に元気が出ました。

タイピングという地味なテーマなので、作品も地味なのかと思っていたんですが、タイプの大会のシーンはうまく編集されていて、ハラハラドキドキできました。

動きが少なく、勝ち負けも一見ではわからないものを、面白く見せるのは難しかっただろうなと思います。ひたすらタイプを打ち続ける競技者たちが格好良くて、自分もタイプライターを打ってみたくなりました。

挿入される音楽もおしゃれで、ストーリーに合っていてよかったです。フランスの曲は詳しくないけれど、素敵なメロディでした。

かわいくて楽しくなり、そしてハラハラドキドキできる映画でした。

 

ルイがあまり好きになれなかった

しかしひとつ問題だったのは、あまり主人公の恋愛相手であるルイを好きになれなかったことでした。

ルイはいわゆるツンデレで、素直ではありません。ツンデレを欠点だと思っている私としては、それを補うだけの美徳や魅力がないと好きになれないんですよね。

ふたりが幸せなキスをしてハッピーエンド! というシーンでも、「こんな男と一緒になって大丈夫だろうか」と思ってしまいました。

ある種のゲームのようにローズを雇って訓練を受けさせたことに対する自省がないのも気になってしまいました。性格が悪いのはいいんですけど、その点に関してちゃんと振り返って反省してほしいところがあります。

 

まとめ

総合的には面白かったけれど、ルイがあまり恰好よく思えなくて、ラブストーリー的には共感ができませんでした。

タイプライターで成り上がるサクセスストーリーとしてはよかったです。映像もかわいいし。

タイピスト!(字幕版)
 
タイピスト!(吹替版)