ブックワームのひとりごと

読書中心に好きなものの話をするブログです。内容の転載はお断りします。

フランス

病を克服した著者がヨーロッパで「祈り」の旅―赤池キョウコ『ヨーロッパスピリチュアル街道を行く!』

今日の更新は、赤池キョウコ『ヨーロッパスピリチュアル街道を行く!』です。 あらすじ・概要 ロンドンに住む著者は、大病をしたことをきっかけに「祈り」について興味を持つようになる。聖水の街、ルルドや癒しの奇跡の伝説を持つ教会を巡り、ケルトの伝説…

ラストが中途半端だが作画は一級品―惣領冬美『マリー・アントワネット』

今日の更新は、惣領冬美『マリー・アントワネット』です。 あらすじ・概要 オーストリアの女帝マリア・テレジアの娘、アントワネットはフランスのブルボン王家に嫁ぐことになる。その国王は口下手で会話が続かず、ヴェルサイユ宮殿はしきたりばかりで疲れて…

理知的な女性が自ら行動し誰かを愛する―『美女と野獣』(ディズニー実写版)

今日の更新は、『美女と野獣』です。 金曜ロードショーで見ました。 あらすじ 本好きで、頭のいい女性ベル。彼女の父親が森の奥の城からバラを盗み、城の主人である野獣から監禁されてしまう。ベルは父親の身代わりになり、城に滞在する。ベルは白で暮らすう…

病理家庭の美しい地獄―萩尾望都『恐るべき子どもたち』

今日の更新は、萩尾望都『恐るべき子どもたち』です。 あらすじ 萩尾望都がフランス文学をコミカライズ。少年ポールはダルジュロスに雪玉をぶつけられたことをきっかけに寝付いてしまう。姉のエリザベートは彼を世話することになるが……。

「政教分離」は弾圧か自由か―伊達聖伸『ライシテから読む現代フランス――政治と宗教のいま』感想

今日の更新は、『ライシテから読む現代フランス』です。 一度読んでみたかった新書です。 書籍概要 国家の宗教的中立性を示す、フランスのライシテ。信仰の自由を保証する一方で、「ヴェール事件」などのムスリムの髪を隠すかっこうを否定することもある。ラ…

気難しい老女の人生の斜陽―『クロワッサンで朝食を』感想【AmazonPrimeビデオ】

今日の更新は、『クロワッサンで朝食を』です。 このビジュアル、微妙にテーマとは違いますね。あまり明るい作品ではないので。 あらすじ 母を亡くし、エストニアからパリにやってきたアンヌ。彼女は同じエストニア人である老女、フリーダの家政婦をすること…

短い文章で動物を描いたシンプルな本 ジュール・ルナール『博物誌』感想

このレビューを読んで気になった本です。 huyukiitoichi.hatenadiary.jp 書籍概要 牛や豚、昆虫、鳥……田舎にいるさまざまな動物を、著者は短い文章で描き出していく。日常の中の自然を見つめる日記文学。

双子が戦争の中の街で悪行を行う アゴタ・クリストフ『悪童日記』感想

あらすじ 母親によって祖母に預けられた双子。おりしも国は戦争の真っただ中だった。彼らは生き延びるため、さまざまな訓練を積む。貧困と搾取と暴力のはてに、双子が選んだ結末とは……。

機能不全家族でどうにもならない悲劇が起こる ジャン・コクトー『恐るべき子供たち』感想

光文社古典新訳文庫が個人的マイブームです。本当に読みやすいですね。 あらすじ 学校で、雪玉によって負傷したポールは、友人のジェラールによって部屋に運ばれる。そこには姉エリザベートとの閉じた世界があった。歪んだ関係の姉弟と、それにかかわった少…

財力を感じる豪華な演出 劇団四季『オペラ座の怪人』京都公演感想

オペラ座の怪人を見に行きました。 なぜか最近Amazonリンクの貼り付けがうまくいかないので、表示されてなかったらすみません。 あらすじ パリのオペラ座で、謎の声に歌を教わるクリスティーヌ。彼女はプリマドンナカルロッタの代役を務め、一躍有名になる。…

タイプライターで世界の頂点を目指せ『タイピスト!』感想

Twitterの友人がおすすめしていて、ちょうどgyaoで無料配信中だったので見ました。 あらすじ 田舎から街に出てきたドジなローズ。保険会社を経営するルイにそのタイピングの速さを見込まれ、タイピングの大会を目指すことになる。タイピングの訓練をするうち…

時代によってコロコロ変わる「死刑」の意味 バーバラ・レヴィ『パリの断頭台 七代にわたる死刑執行人サンソン家年代記』感想

こないだ読んだサンソンの新書が、面白かったけれど若干感情的に過ぎる気がして、もう一冊読んでバランスを取ろうと思いました。 honkuimusi.hatenablog.com 書籍概要 七代にわたってパリで死刑執行人を担当してきたサンソン家。フランス革命を中心に、彼ら…

寂しいけれど美しい結末にしんみりする 『シェルブールの雨傘』感想

フランス映画のおすすめ記事に載っていた映画です。 あらすじ 港町シェルブールで傘屋を経営している母親と暮らすジュヌヴィエーヴ。彼女にはギイという恋人がいた。ギイと結婚したいと母親に言うも、強く反対される。そんな中、ギイに軍の召集令状が届き……。

子どもたちのためにフランスのホラー短編をピックアップ 平岡敦 編訳『最初の舞踏会 ホラー短編集3』感想

岩波少年文庫は、だいたいの図書館にあるのでとっつきやすいですよね。買うとしてもそれほど高くないし。 書籍概要 グロデスクなものから幽霊者まで、短編ホラー小説を子ども向けに翻訳・編集したアンソロジー。英米編に続くフランス編。

突撃となりの宗教教育 藤原聖子『世界の教科書でよむ<宗教>』感想

ちくまプリマー新書は中高生向けの新書レーベルなのですが、なかなか侮れないです。 書籍概要 高校の倫理教科書の編集に携わっている著者が、各国の宗教教育の教科書を集め、比較します。その国で「宗教」とはどのように学ばれているかを通して、日本におけ…

『ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術』を見て感じた日本とフランスの漫画の違い

テレビで『ルーヴルNo.9』という展覧会のことをやっていたので興味を惹かれて行ってきました。 グランフロントに行くと毎回迷子になるんですけど。もうちょっとわかりやすい構造にしてくれればよかったのに。 manga-9art.com 今回はそこで感じた日本の「漫画…