書籍概要
ウエストを締め付け、くびれを作る下着コルセット。それはどこから発祥し、どのように発展していったのか。図やイラストを見せつつ、コルセットの歴史を解説した本。
案外健康には関係ないのかも
意外だったのは、コルセットによるタイト・レイシングは案外健康に影響がないらしいことです。
ただ、これは科学書ではないので「そういう研究もある」というくらいに思っていた方がいいかもしれません。
健康に影響がないと知っても、コルセットの話を見ていると、「しんどそう……」という気持ちがわいてくるので、私はコルセットに向いていなさそうです。
ウエストを締め付けるのが大流行りする一方で、そういう風潮に反対する流れもあり、そういうところは今のファッション世界と変わりがないですね。
私みたいに、細いウエストを見て「しんどそう」と思う人が結構いたのかもしれません。
コルセットからの解放
コルセットは、ライフスタイルの影響や、女性解放運動の中ですたれていきます。
しかし、流行中は、男性からむしろ「締めすぎ」と思われていたところを考えると、コルセット=呪縛というわけではないんだなあと思いました。女性の流行というのは、男性の影響はあまりないんですよね。
現代は、レトロファッションのひとつとしてコルセットが使われています。昔は下着だったと思うと、不思議な格好ですね。
巻末に、コルセットの注文の仕方まで書かれているのが面白かったです。ここまでしてくれる学術書はそうないですね。
まとめ
コルセットの歴史がだいたいわかる本でした。知らないことばかりで面白かったです。
コルセットについて調べたい人にはおすすめの本です。