ブックワームのひとりごと

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人間を助けてしまうバーティミアスが愛しい―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 下』

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バーティミアス3 サマルカンドの秘宝 下 (静山社ペガサス文庫)

今日の更新は、ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 下』です。

 

あらすじ

ナサニエルは、復讐のためエリート魔術師ラブレースの陰謀を暴こうとする。それにしぶしぶ従うバーティミアスサマルカンドのアミュレットは、何のために使うのか。それが明かされたとき……。

 

バーティミアスかっこよくて愛しい

なかなかひどい計画が明かされる巻。本当に、魔術師は自分のことしか考えてないですね。

一方で、ナサニエルバーティミアスが止めるのもかまわず復讐を果たそうとします。相変わらずクソガキだけれどそのガッツは感心します。クソガキだけど。

そんなナサニエルだからこそなんだかんだで助けてしまうんでしょうね。バーティミアスはかっこいいです。

 

そして事件が解決してからのナサニエルの変わり身の早さに笑いました。これでこそナサニエルだよなあ。やっぱり彼も魔術師なんですよね。

 

ナサニエルバーティミアスの別れのシーンも好きです。妖霊が人間にアドバイスして去るというシチュエーションがすごい。妖霊は奴隷だし、隙あらば魔術師を出し抜いてやろうとしているのに。それだけバーティミアスナサニエルに思い入れがあるんでしょうね。

以前話を最後まで読んだ私は、またバーティミアスが呼びだされることを知っているのですが。今生の別れかもしれないと思っているバーティミアスは愛しいです。

そういうバーティミアスの人間味がこのシリーズの醍醐味ですよね。

 

まとめ

この巻も面白かったです。

また続きを読むのが楽しみですね。

バーティミアス3 サマルカンドの秘宝 下 (静山社ペガサス文庫)

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バーティミアス1 サマルカンドの秘宝 上 (静山社ペガサス文庫)

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