ブックワームのひとりごと

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性格の悪い妖精の女の子が妖精に拾われる―嬉野秋彦『彼女は戦争妖精 小詩篇2』

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彼女は戦争妖精 小詩篇 2 (ファミ通文庫)

今日の更新は、嬉野秋彦彼女は戦争妖精 小詩篇2』です。

 

あらすじ

生まれたばかりのウォーライク、ルテティアは、同じウォーライクのジルベールに拾われる。そこに東洋人の頼道も転がり込んできて……。中編を二編収録した番外編本。

 

ルテティア可愛いと思ってしまうのが悔しい

本筋には関係ないんだけれど、頼道がルテティアに下着をプレゼントするシーンでめちゃくちゃ笑ってしまいました。

彼女でもない女の子にそのプレゼントはないでしょう。作者は頼道を変態おじさんにしたいんですか?

頼道って「たらしだけど思考は常識的」なキャラですよね。そういうキャラが女の子にパンツあげるの違和感があります。

 

ルテティアは本当に性格が悪くてフォローしようがないんですが、それでも一瞬「あれ、かわいいかな?」と思う瞬間があるのがすごいです。

自分本位だし、他人の気持ちなんかろくに考えないキャラなのに、その一瞬の可愛さに許してしまう……ずるい女の子ですね。

 

もう一方の中編はロードになったさつきとルテティアの話。前巻を読んだ後だとさつきに振り回されるルテティアがすごくまともに見えます。

この間さつきの扱いの悪さが気になるという話をしましたが、作者がそれをほっぽり出すつもりはなさそうで一安心です。

しかしさつきとルテティアのペアは、なかなか凶悪ですね。他人を振り回すコンビという意味で。ふたりがいるだけで作品がドタバタします。

 

まとめ

 ところどころツッコミどころはありますが、なんだかんだで面白いです。まだまだ続きを読んでいきたいですね。

本当にルテティアは奇妙なバランスで成り立ってる女子ですよね。