ブックワームのひとりごと

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本物の嫌な奴になった主人公ナサニエル―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 下』

バーティミアス6 ゴーレムの眼 下 (静山社ペガサス文庫)

今日の更新は、ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 下』です。

 

これまでの記事はこちら。

性格の悪い少年が妖霊を召喚して秘宝を盗む―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 上』

かっこいい危機と自業自得な危機と―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 中』

人間を助けてしまうバーティミアスが愛しい―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス サマルカンドの秘宝 下』

ふたたび呼びだされたバーティミアス―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 上』

魔術都市プラハとグラッドストーンの墓泥棒―ジョナサン・ストラウド『バーティミアス ゴーレムの目 中』

 

あらすじ

グラッドストーンの杖を追って、墓泥棒の生き残りキティを探すナサニエル。見つけたが、彼女は逃げてしまう。そこでキティの友人ヤコブを誘拐し、彼女をおびき寄せるが……。

 

キティを捕まえるために無関係の一般人をさらい、いよいよ引き返せなくなってきたナサニエルバーティミアスが失望するのも納得しました。でも、チャンスがあればいさめようとするバーティミアスは優しいですね。

本当に嫌な主人公なんだけれど、ナサニエルに対するバーティミアスのツッコミがいちいち的確だからそんなにいら立たないのかもしれません。読者が言いたいこと全部言ってくれる小説ですね。

 

一方で、グラッドストーンの杖を持つナサニエル

仲間が死んだことにショックを受けたキティですが、持ち前のたくましさで修羅場をいくつも抜けます。ラストはナサニエルより大活躍でしたね。ナサニエルに爪の垢を煎じて飲ませてやりたいです。

キティは子どもっぽさもあるけれど、筋が通らないことが大嫌いな少女で、それでいて自ら体を張る度胸もあります。ナサニエルよりもよっぽど主人公らしいです。

自分ひとりになっても魔術師の社会に抵抗するところはとてもかっこよくてしびれました。

ラストで逃げなかったキティですが、これから危険なことばかりだろうので心配です。でも、キティならうまくやってくれそうな気もします。

 

まとめ

『ゴーレムの目』完結。面白かったので最後のシリーズも楽しみです。

完全にクズ野郎になったナサニエルの明日はどっちだ!

バーティミアスII ゴーレムの眼

バーティミアスII ゴーレムの眼

 
バーティミアス6 ゴーレムの眼 下 (静山社ペガサス文庫)

バーティミアス6 ゴーレムの眼 下 (静山社ペガサス文庫)