ブックワームのひとりごと

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いつもダメダメな冴えない青春―細川貂々『どーすんの? 私』

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どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2)

今日の更新は、細川貂々『どーすんの? 私』です。

 

あらすじ・書籍概要

高校を卒業し、就職も進学もせずにだらだら暮らしていた著者。アルバイトをしてみるものの、そこではトラブル続きで……漫画家細川貂々の冴えない青春を描いたコミックエッセイ。

 

ダメさが漫画を描くのに役立った

バイトをしてもすぐやめてしまい、職場でトラブルに巻き込まれ……とひたすら冴えない青春が描かれるこの作品。

あまり面白い展開ではないのですが、だからこそこれがリアルなんだろうな……と思えてしまいます。成り上がりもキラキラもないローテンションのモラトリアムでした。 

 

著者はダメダメだけれど、この経験はある意味漫画を描くのに役立っているから結果オーライなのかもしれません。

彼女の作品は「正しくない」からこそ面白いんですよね。

そして、こういうダメさがうつ病を患った夫を支える礎になったのでしょうね

 

しかし本当にだらだらうじうじしている作品なので、これだけ読むと消化不良かも。『イグアナの嫁』や『ツレがうつになりまして』で著者の成長を知っていないと、イライラするだけで終わってしまう可能性があります。

このコミックエッセイを不満に思う人は、ぜひ前述した二作品を読んでみてほしいです。

 

まとめ

面白い面白くないで言えばそうでもないんですが、ダメダメな人間のサンプルとしては興味深かったです。

人生最後に帳尻を合わせておけばなんとかなる、と思わせてくれました。

どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2)

どーすんの? 私 (小学館文庫 ほ 5-2)

 
またまた どーすんの?私

またまた どーすんの?私

 

 

 コミックエッセイについてはこちらもどうぞ。

旅にまつわるコミックエッセイまとめです。

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