今日の更新は、べつやくれい『ひとみしり道』です。
あらすじ・概要
幼少期から人見知りだった著者。人見知りとしての半生を振り返り、人見知りの生き方について語る。ときどき話し方教室やフリーマーケットに参加しつつ、自分自身の人見知りっぷりについて知っていく。
こんな人におすすめ
- 人見知りの人
- ポジティブな本が読みたい人
- 面白い言い回しが好きな人
自虐に走らない人見知りの本
私も人見知りなので、読んでいて「あるある」と思いました。
しかし著者は人見知りであることを必ずしもネガティブに捉えておらず、「警戒心が強いので変な人に騙されにくい」「思慮深げで知的に見える」といいところも述べています。
読者に「人見知りでよかった話」を募った回でも、「人見知りで口が利けないでいるとキャッチセールスが去っていった」などの普通の回答の中に「それ人見知りが原因か?」と突っ込んでしまったものが混じっているのが笑いました。
人見知りは悪! と自虐に走るのではなく、自分自身のいいところをしっかりわかって肯定しています。そのポジティブさが面白く、また安心もできました。
そしてそれを言う言葉の言い回しが愉快なので、さらに笑ってしまいました。
企画とはいえ人見知りなのにフリーマーケットに挑戦する回では、見ている方がはらはらしました。私もフリーマーケットに出ない方がいいでしょうね。(人と顔を合わせないメルカリですら緊張するタイプです)
ただ、イラストエッセイともコミックエッセイともつかない描き方で、少し読みにくかったです。
Web連載だったようなので、パソコンでスクロールしながら読むとまた印象が違ったのかもしれません。