ブックワームのひとりごと

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コミックエッセイを描きたい人のためにハウツーや編集者との付き合いについて助言する―池田暁子『読まれるコミックエッセイの描き方』

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読まれるコミックエッセイの描き方[1]作品そのもののこと

 

あらすじ・概要

片づけや金銭管理のコミックエッセイを手掛けてきた著者が、コミックエッセイの描き方について語る。アイデアの出し方やネームの作り方など創作の方法から、持ち込みの方法、編集者との交渉などの自分の作品を売り込むやり方まで、「コミックエッセイを出したい!」という人へアドバイスする本。

 

コミックエッセイを描きたい人のための指南本

KindleUnlimitedで何気なく読んだ電子書籍ですが、なかなか面白く情報量が多かったです。

コミックエッセイというよりも、イラストを交えたハウツー本です。漫画を期待すると裏切られるかも。

読者を強く励ましながらも、決して希望的観測は言わないところが誠実でいいです。

読んでいると漫画を描いてみたくなってきます。

 

ネームの描き方、直し方など、作者個人のやり方ではありますが、どういう過程で完成に近づけていくか事細かに説明されています。こなすのは大変ではあるけれど「できそう」と思える内容なのがいいですね。

著者自身が書籍の編集に関わったことがあるのもあって、出版事情や編集者との付き合いの話もリアリティがありました。フリーランスはやっぱり大変だなあ。

 

ただ編集者への視点が厳しすぎる点があります。まあ嫌な編集者もそりゃあいるだろうけど、変な作家も割合としては変わらないはずですからね。

何かを作る人は「創作活動はすばらしいことだ」と思いがちだし、そういう思想があってこそ夢中で何かを作れるのだろうけれど、それに酔ってしまうとしんどいな、という。

 

スマホ用にレイアウトされている電子書籍で、1:2の比率で読みやすいようになっているので、スマホ以外のデバイスでは読みづらいかもしれません。

逆に言うとスマホでは大変読みやすいです。