ブックワームのひとりごと

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『ぴっぴら帳』こうの史代 全2巻 感想

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ぴっぴら帳 1 (双葉文庫 こ 18-2 名作シリーズ)

 

あらすじ・概要

キミ子は迷子のインコを「ぴっぴらさん」と名付けて飼い始める。自由奔放なぴっぴらさんに振り回されつつも、キミ子は動物のいる生活を送る。主人公の勤め先の食堂や、家族、友人を交えてインコと暮らす日常を描く。

 

インコかわいいキミ子かわいい

細かいことを考えずにぼんやり読む作品でした。キミ子がかわいい。ぴっぴらさんもかわいい。

インコのことには詳しくないのですが、描写が生き生きとしていて、インコや小鳥たちが楽しそうで、心温まります。

 

小鳥店で働く青年との淡い恋物語もよかったです。じ、じれったい……本来展開が遅い恋愛ものは好きではないのですが、この作品の中心はあくまでインコであり、恋愛はおまけなので楽しく読めたのかもしれません。

キミ子以外でも周囲の関係が変化します。結婚したり離婚したり、他の人にも恋の知らせがあったり。ほのぼのとしたまま移り変わる人間関係がよかったです。

 

あとこうの史代作品すべてに言えることなんですが、恐ろしく絵がうまいです、今回は赤黒二色刷りのところもあったので味がありましたね。何気なく書いている背景や、服の模様や、こまごまとしたものの絵が上手い。

この絵の上手さを浴びるために読んでいるところはあります。

 

 

 

 

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