あらすじ・概要
幼いころから霊感が鋭かった著者は、大学時代に特技の占いをやっていた。卒業して占い師を志し、就職するも、結婚・出産によって一時引退。もう一度占い師としてやり直したのはインターネットの世界だった。占い師の苦労や喜びを描いたコミックエッセイ。
占いは信じていないけどひとつの仕事として面白い
私自身はろくに占いというものを信じていないのですが、ひとつの仕事の話として面白かったです。
占い師同士のコミュニケーションや、日々どのようにして仕事を受けているのか、仕事の悩みなどが描かれています。
普段占い師と直接話す機会がないだけに、新鮮でした。
面白かったのはDV被害を訴えてくる女性には「DV支援団体のHP」や「弁護士会のHP」を教えるというもの。すごくまともだなあと思いました。そりゃ、それは福祉や司法の領域ですよね。
こうして「自分を助けてくれる相手」を紹介してくれるのなら、占いも悪くはないのかもしれないと思いました。
そもそもこの世には理屈や倫理で解決しないことが多くあるのだから、そういう面の話をスピリチュアルなことで解決するのは責められない気がします。福祉で解決できることは、福祉につないでくれと思いますけどね。
人と接する仕事なだけあって、客にはちょっと問題のある人や訳ありの人も多いです。そういう人にもちゃんと向き合って話をする著者はすごいです。
中には雑談だけして帰るような人もいるらしい。完全にガス抜き相手です。
やっぱり信心がないので、パワーストーンや開運の話題になると眉唾だと思ってしまいますが、内容がスピリチュアルすぎず読みやすかったです。
面白かった。