よく見たら二巻目だったようです。エッセイコミックではよくやってしまいます。
でも前巻を読まなくてもだいたいわかる内容でした。
あらすじ
外国人の多い地域で教師として働いていた著者。多国籍なクラスをまとめるのには苦労が多いようで……。
異文化が身近な子どもたちの世界を描くコミックエッセイ。
教師はつらいよ
教師視点のエッセイを読むことが少ないので、先生って生徒をこんな風に見ていたんだな、感じて面白かったです。
昔を思い返すと、先生はいつも怒っているイメージがありましたが、こんなにたくさんの生徒たちをまとめ上げるには怒っても仕方がないよなあ……と今となっては思います。
外国人日本人にかかわらず、子どもはふざけたり思い込みで行動したり予測がつきません。そんな状況で柔軟に対処しなくてはならない教師の仕事には頭が下がります。
さらに外国人の多い地域では、異文化について学ばなければいけないことも多いだろう野で、負担は重いでしょうね。
テレビで見てもいつもなんとなく流している、小学校教員の仕事について思いをはせたくなりました。
「外国人っぽさ」はあまりなかった
一方で、作中における「外国人っぽさ」というのはあまりなかった気がします。作中の外国人の子を日本人に置き換えても、そんなに内容の意味は変わらないと思いました。
逆に言えば、それだけ外国人の子どもたちが日本に順応し、日本的な考え方に慣れているということなのでしょう。そして、子どもたちの失敗や笑い話は、国を超えてもそんなに変わらないということも。
あまり外国人にまつわるエッセイという感じはしなかったんですが、それはそれで、面白い描き方だなと思いました。相手と変わらない部分を探すこともまた、異文化交流の重要なことですしね。
「外国人は日本人とはこんなに違う!」という内容を期待して読むと、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。
まとめ
あまり「外国人っぽい」話ではなかったんですが、自分の知らない日常を垣間見ることができて面白かったです。
異文化はすでに隣にあるんですよね。